学校法人「加計学園」(岡山市)の国家戦略特区での獣医学部新設計画を巡り、文書の管理が
不適切だったとして、松野博一文部科学相が4日に戸谷一夫事務次官ら幹部3人を口頭で厳重
注意したことが5日、同省への取材でわかった。

 ほかに厳重注意を受けたのは小松親次郎文科審議官と常盤豊高等教育局長。

同省人事課によると、「行政文書ではない個人メモが本来保存すべきではない共有フォルダーに
入っており、一部文書が外部に存在した」と松野文科相が問題視した。

文科省は6月15日、「総理のご意向」などと書かれた複数の文書が省内の共有フォルダーで
見つかったと公表。文書は職員が個人的なメモとして作ったとしている。

情報公開クリアリングハウスの三木由希子理事長の話 問題の文書は共有フォルダーやメールで
共有され、上司にも報告された。作成者の認識がどうであれ、使われ方からして公文書管理法が
定義する行政文書にあたる。それを「個人メモ」と認定し、管理職の処分までするのは論外だ。

共有された文書であっても情報公開の対象外だという言い分が通ると、情報公開の前提が崩れかねない。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG05H7B_V00C17A7CC1000/