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軍入隊延期に悪用される漢字能力試験
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/06/23/2017062301502.html

 5月27日土曜日、京畿道のある中学校で
国家公認漢字能力試験「YBM商務漢検」が実施された。監督を担当した
同校の教師、キム・ダウンさん(仮名)は、試験会場に入って驚いた。
受験者リストに名前が挙がっている60人のうち、試験会場を訪れたのは
わずか6人(10%)だけだったからだ。欠席率は90%だった。

 受験者を60人も割り当てたのも疑わしい措置だった。最近の教室は、
どんなに多くの生徒が入ったとしても35人が限界だ。万が一申請した
60人全員が試験会場を訪れた場合、座ることもできない状況と
なっただろう。しかし、YBMからやって来た監督官は
「60人を割り当てても20人以上が試験を受けた試しがない。
常に欠席率が高いため問題ない」と涼しげに説明する。

 その理由はさらに驚きだった。自分の漢字能力を確認し
公認を受けるという従来の趣旨ではなく、入隊を先送りし時間を
稼ぐために同試験を利用する兵役未遂行者たちが多いというのだ。
試験を受けたかどうかを確認しないため、試験会場に顔を出す必要もない。
同漢字試験の試験料は2万5000ウォン(約2400円)だ。
監督官のキムさんは「入隊日を延期できる国家検定試験のうち、
費用が最も安いため悪用する人が多いという事実を、ようやく理解した。
同日の受験生は2人を除いて全てが男性だったほか、
1991年生まれが多かった」と振り返る。

 有名ポータルサイトでは「漢字能力試験と軍入隊の延期」について
まとめたQ&Aが掲載されている。そこには「試験を申請して入隊延期届を出し、
試験票を兵務庁にファクスで送信するだけ」と案内されている。
兵役未遂行者たちが情報を共有するカフェ(ネット上のコミュニティー)にも、
こうした書き込みがあふれている。
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