アメリカの電気自動車メーカー、テスラは世界最大の電気自動車の市場を抱える中国に工場を建設するため、地元政府と協議していることを明らかにしました。
テスラは22日、中国に電気自動車を生産する工場を建設するため、上海市政府と協議していることを明らかにしました。
中国では補助金などの政策効果で、電気自動車の市場が急速に拡大していて、テスラの現地での販売は去年、前の年の3倍以上に増えました。
テスラは現地で生産することで供給を増やすとともに、アメリカからの輸入にかかる25%の関税をなくして価格を引き下げ、中国や日本の自動車メーカーとの競争を有利に進めたい狙いがあるものと見られます。
アメリカでの自動車メーカーの生産をめぐっては20日、フォードが小型車の生産を中西部ミシガン州の工場から中国に移管することを明らかにしています。
テスラは声明の中で、中国の工場は現地の需要に応えるためのもので、車の生産の大部分はアメリカに残ると強調していますが、アメリカの産業界では国内への投資と生産を呼びかけるトランプ大統領の思惑に反する動きが相次いでいます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170623/k10011027601000.html