夏に向け関係機関が対策会議
これから夏場に向け、海での危険生物による被害対策を協議する2017年度石垣市ハブクラゲ等海洋危険生物対策会議(石垣市健康福祉センター主催)が22日午後、同センターで開かれ八重山保健所など関係機関から10人が参加した。
1998年から2016年の間に同保健所管内で発生した海洋危険生物による被害はハブクラゲが427件と最多で、被害全体の48%を占めた。
7〜8月にかけ刺症被害が多く発生することから、事務局では肌の露出を抑え、クラゲ侵入防止ネット内での遊泳を呼び掛けている。
市町村別でのハブクラゲによる被害は、過去15年間で石垣市が7割から8割を占め、川平にある底地ビーチで最多の115件発生している。
事務局によると、ビーチには侵入防止ネットが設置されているが、発生がネット内外のどちらかは確認できていない。
また、県衛生環境研究所は、ハブクラゲが6月以降人体に影響を及ぼすほど成長し、海のレジャーシーズンと重なることが夏場に被害が多発する要因としている。
本年度、同生物による被害は石垣市と竹富町で4件発生している。
事務局では、海洋危険生物による被害発生時に迅速な処置をとるため、複数人での遊泳やダインビングを促し、生物別の応急処置方法を次のように紹介した。
▽ハブクラゲ=食酢を患部にたっぷりかけ、付着した触手をはがし、氷や冷水で冷やす。
▽ウンバチイソギンチャク・カツオノエボシ=海水で刺胞球や触手を流し氷や冷水で冷やす。
▽イモガイ類・ウミヘビ類・ヒョウモンダコ=毒をしぼり出しながら早急に病院へ運ぶ。
▽エイ・ガンガゼ・オニヒトデ・ミノカサゴ=目に見えるとげを取り除き40〜45度のお湯につける。
http://www.y-mainichi.co.jp/news/31833/
http://www.y-mainichi.co.jp/files/entry_thumbnails/31833/31833.%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A.jpg