沖縄戦で命を落とした韓国出身の戦没者を追悼するため、遺族を支援している韓国の団体の共同代表らが糸満市の平和の礎を訪れ、ことし7年ぶりに追加刻銘された韓国人の名前
を確認して、祈りをささげました。

糸満市の平和の礎を訪れたのは、沖縄戦で命を落とした韓国出身者の遺族を支援している韓国の団体、「太平洋戦争被害者補償推進協議会」のイ・ヒジャ共同代表などおよそ10
人です。
一行は、ことし7年ぶりに追加刻銘された韓国出身のクォン・ウンソンさんなど、韓国人15人の名前が刻まれた刻銘板の前で黙とうしました。
これに先立ち、一行は将来のDNA鑑定などに備えて戦没者の遺骨が一時的に納められている平和祈念公園の仮安置室も訪れ、線香をたいて冥福を祈りました。
沖縄戦では、多くの朝鮮半島出身者が軍属などとして徴用されて命を落としましたが、日本政府が行う遺骨のDNA鑑定に必要な死亡証明がない人が多く、ほとんどの遺族に遺骨
が返っていないということです。
イ共同代表は「韓国人の犠牲者の多くが行方不明という扱いをされ、遺骨のDNA鑑定が進んでおらず残念です。日本政府に働きかけるなどして、鑑定に向けた道を開いていきた
いです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5094473751.html