■"爆弾問題"を捨てられるか否かで合否が変わる
実に優れた、受験戦士の言葉である。B君のコメント中にある爆弾問題というのは、医学部入試で「解いてはいけない難問」のことだ。
高校生向けの教科書、参考書のたぐいには掲載されておらず、性質的に、基礎力を積み上げていてもなかなか活路を見いだせない構成になっている。
たとえば、計算が極めて煩雑であるとか、場合分けが複雑で、丁寧に対応しているとその1問だけでタイムオーバーとなってしまうような問題である。
科目でいうと数学や理科の出題に顕著であり、大学の教授が自らの研究の過程で得た知見や、定理、法則などを受験生レベルにアレンジして出題する場合もあるという。
大学側は、なぜ爆弾問題を出すのだろうか。一般に、こうした問題を出す傾向は難関大や受験者数が急速に膨張している医学部において顕著である。
したがって、殺到する数千人もの受験者を、1次試験で一気に300〜500人程度に絞るための苦肉の策なのではないか。
ボーダーライン付近で受験生の点数が数珠つなぎになっている場合、合格ラインを設定するのに一役買うのである。
https://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20170607_174923/