【シリコンバレー=小川義也】ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のアンドリュー・ハウス社長は
昨年10月に発売した仮想現実(VR)端末「プレイステーション(PS)VR」の販売台数が100万台を突破したことを明らかにした。
「ハードだけでなく、コンテンツも作るソニーグループの強みを生かしていく」と述べ、ゲーム以外のコンテンツ拡充も目指す姿勢を示した。
13日に米ロサンゼルスで開幕する世界最大級のゲーム見本市「E3」を前に、日本経済新聞の取材に応じた。
PSVRはゲーム機「PS4」につないで使う。現在は日本を含む60以上の国・地域で販売する。世界的に品薄の状態が続いていたが、
今年に入って生産能力を増強。日本を除き、「品薄状態はほぼ解消した」という。
オンライン配信を含む対応ゲームの販売本数は累計525万本に達した。ハウス氏は「VRゲームのカテゴリーはにぎやかだが、
現状は(個人や少人数のチームが制作する)インディーズ作品が中心。今後は大手ソフト会社に有名作品のVR版を作ってもらいたい」と期待を示した。
2013年11月に発売したPS4は、累計販売台数が月内にも6000万台に達する見通し。18年3月期の販売台数は前期比で200万台少ない
1800万台を見込むが、ハウス氏は「(上位機種の)PS4プロやPSVRの投入効果で減少幅はゆるやかだ」と指摘。
ハードの落ち込みは月間利用者数が7000万人に達したソニーのネットワークサービス「PSN」などソフトやサービスを強化して補う方針だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO17335070V00C17A6TJ2000/?dg=1&nf=1
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のアンドリュー・ハウス社長
http://www.nikkei.com/content/pic/20170606/96958A9E889DE3E5E1E1E7E2E5E2E2E7E2E4E0E2E3E58698E0E2E2E2-DSXMZO1733508005062017TJ2002-PB1-4.jpg