久しぶりに革新系候補が勝利との報道に接した。韓国大統領選のことだ。
親北朝鮮、日韓合意否定の文在寅(ムンジェイン)氏が保守、中道両候補に圧勝して9年ぶりに政権を奪還したのだ

▼この政権交代で韓国がまず変わりそうなのが労働者の雇用と対北朝鮮関係だ。
文大統領は経済成長を促すため5年の任期中に、公共企業の31万人の非正規職員を正規社員に転換する新経済政策を打ち出したのだ

▼韓国は1%弱の財閥が富を握り、大半が非正規労働者という日本以上の格差社会だ。
その格差への若者たちの強い反発が文大統領勝利の原動力になった。
公共企業の正社員化が民間の低賃金労働者の待遇改善にもつながると文大統領はこれに応えたのだ

▼安倍政権も経済活性には非正規労働者の所得引き上げが必要と、アベノミクスの失敗も覆い隠すため「同一労働同一賃金」を打ち上げたが、なぜか今国会提案はなかった

▼一方ミサイル発射の対北朝鮮対応も、文大統領は対話による融和を目指し、あのトランプ米大統領も圧力と対話だが、安倍首相は圧力一辺倒だ。
その上北や中国の脅威をあおって軍備増強ではいずれ戦争だ

▼日本も安倍一強の暴走と石垣は自衛隊配備を止めるには共に政権交代が必要だが、安倍政権は当面森友に続く加計学園の疑惑が注目だ。(上地義男)

http://www.y-mainichi.co.jp/news/31647/