日本サッカー協会がパリ五輪に臨むU―23日本代表として、A代表の主力MF久保建英(22)=Rソシエダード=の招集に向けて本格交渉に乗り出すことが30日、分かった。

【イラスト】大岩ジャパン、パリ五輪出場決定 注目の本大会組み合わせ
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今回の五輪アジア最終予選は、国際Aマッチ期間外のため、海外組の招集に拘束力はない。協会も久保を招集する交渉はしていなかった。大岩ジャパンには未招集だが、久保からは五輪出場に前向きな意向を受け、パリ大会と同時期の7月に予定していたRソシエダードの日本ツアーは5月末に変更された。今夏にビッグクラブ移籍の可能性はあるものの、クラブ事情における“障壁”は緩和された。

久保は21年東京五輪でメキシコとの3位決定戦での敗戦後に「今までサッカーだけやってきて、こんなに悔しいことはない」と号泣。雪辱への思いは強い。同じく今大会未招集のMF鈴木唯人(22)=ブレンビー=、斉藤光毅(22)、三戸舜介(21)=ともにスパルタ=らも招集できる見通し。パリ世代の出世頭として攻撃をさらに強化する。

W杯経験者中心に手薄CBの補強へ

注目される本大会の最大3枠のオーバーエージ(OA、24歳以上)には、センターバック(CB)の板倉滉(27)=ボルシアMG=、谷口彰悟(32)=アルラヤン=、町田浩樹(26)=サンジロワーズ=、ボランチの田中碧(25)=デュッセルドルフ=らを軸に打診する方針であることが判明した。

協会は五輪、W杯経験者を中心に昨年から15~16人をリストアップ。特にCBはパリ世代で海外組が少なく手薄で、大岩監督も「我々のウィーク(弱点)」と話してきた。板倉は「あの(東京五輪)悔しさを晴らしたい」と意欲的だ。6月にOAを含めて海外遠征に臨む見通し。今夏の移籍も絡むクラブ交渉は困難を極めるが、56年ぶりメダル獲得へ最強布陣を目指す。
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