KNVBカップ準決勝が現地時間27日に行われ、FW小川航基とMF佐野航大が所属するNECはカンビュール(2部)と対戦した。

 エールディヴィジでは7位に留まっているNECだが、KNVBカップではローダやGVVV、ゴーアヘッド、ADOデン・ハーグを撃破しベスト4に進出。初優勝に向けて邁進している。決勝進出をかけて激突するのはカンビュール。現在は2部在籍ながら準々決勝では1部のフィテッセを撃破し準決勝に駒を進めた。小川は1トップ、佐野はダブルボランチの一角として共にスタメン入りを果たしている。

 序盤に主導権を握ったNECだったが、24分に右サイドからのクロスを起点にロベルツ・ウルドリキスにヘディングシュートを叩き込まれ1点ビハインドに。それでも60分、右からのコーナーキックにフリーで走り込んだ小川が右足のハーフボレーで合わせ、試合を振り出しに戻す。なお、小川にとってはKNVBカップ4試合連続ゴール、エールディヴィジを含めた全公式戦を通じて今シーズン11ゴール目となった。

 その後はスコアが動かず試合は1−1のまま延長戦へ突入。99分、右サイドを独力で突破したイヴァンドロ・ボルジェス・サンチェスがゴール前へグラウンダーのクロスを送ると、これに走り込んだのは佐野。ボックス中央から右足のダイレクトシュートをゴール左隅に流し込み、NECが逆転に成功した。佐野にとっては嬉しい加入後初ゴールとなっている。

 試合はこのまま1−2で終了。逆転勝利を収めたNECが1999−2000シーズン以来となる決勝進出を果たし、初優勝に王手をかけた。NECは4月に行われる決勝戦でフェイエノールトvsフローニンゲンの勝者と対戦する。

【スコア】
カンビュール 1−2 NEC

【得点者】
1−0 24分 ロベルツ・ウルドリキス(カンビュール)
1−1 60分 小川航基(NEC)
1−2 99分 佐野航大(NEC)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c1385f006266ff78a38848b1fe306be93c95dbbb