なでしこJ、北朝鮮と第1戦スコアレスドロー 決め手欠き苦戦…五輪切符懸け“国立決戦”へ


なでしこジャパン(日本女子代表)は2月24日にパリ五輪アジア最終予選、北朝鮮との初戦に臨み0-0の引き分けで試合を終えた。

パリ五輪へのアジア枠は2ーム。4チームが最終予選に残り、2組のホーム&アウェー戦での勝者が切符を掴む。

日本と北朝鮮の初戦は、当初は北朝鮮の首都ピョンヤンで行う予定だったが今月に入ってアジアサッカー連盟(AFC)から中立地開催が勧告され、試合の3日前にサウジアラビアのジッダでの開催が決まる前代未聞のドタバタ劇だった。

5バックで守備を固める北朝鮮に対して日本がボールを持つ展開になったが、30度を超える気温の中で前半の集中力がある相手に対してはなかなかゴール前まで切り込めず試合が進んだ。

逆にロングボール1本からペナルティーエリア内でのシュートを許す場面もあり、GK山下杏也加のセーブで事なきを得た。

前半25分過ぎには際どいミドルを山下がしのぎ、そのあとのコーナーキックでも際どいヘディングシュートを許すなど難しいゲームになった。

このまま日本はビッグチャンスを作り切れないまま、0-0で前半を終了した。そして後半に入ると北朝鮮がより前線に攻撃参加する人数を増やして全体を押し上げ、日本は苦戦の印象を強くするゲームになった。

池田太監督は後半13分に、左サイドでの切れ味鋭いドリブルが武器のMF中嶋淑乃を送り込んだ。さらに10分後には、右サイドにスピードが武器のMF清家貴子を投入。両サイドに強いアタッカーを入れ、このタイミングで主将のMF熊谷紗希から18歳のMF谷川萌々子への交代も行った。

それでもなかなか攻撃が機能しない日本は後半27分、左サイドから攻め込まれてのクロスに合わせられたヘディングシュートがクロスバーを直撃して冷や汗をかいた。

それでもラスト15分ほどは日本が敵陣で攻撃する回数を増やしたが、ゴールまでは至らず。両者無得点での引き分けで初戦を終えた。

この予選ではアウェーゴールのルールもないため、2月28日に国立競技場で行われる一戦はまさにすべてが決まる1試合ということになった。


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