森下裕介2024年2月22日 18時31分

 新型コロナウイルスに感染して亡くなったお笑いタレントの志村けんさんに「コロナをうつした」とインターネット上に書き込まれ、
名誉を傷つけられたとして、大阪・北新地のクラブに勤める女性が、投稿者2人にそれぞれ126万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
22日に大阪地裁で判決があり、中尾彰裁判官は「女性が原因かのような印象を与えた」と認定し、2人に12万円ずつの賠償を命じた。

 判決によると、2人は志村さんが亡くなった2日後、ネットの匿名掲示板に投稿した。
判決は、新型コロナの感染対策は「各人が努めるべきだと一般に考えられていた」と指摘。投稿は女性が原因かのような印象を与え、女性の社会的評価を低下させたと判断した。

 女性は、同様の書き込みをした他の投稿者にも訴訟を起こしている。(森下裕介)

https://www.asahi.com/articles/ASS2Q62LJS2QPTIL011.html