「週刊文春」編集部

 阿部慎之助新監督(44)のもと、2月1日に宮崎でキャンプインした新生巨人。前日に現地入りし、恒例の宮崎神宮参拝も雨にたたられて以降、「第1クールは全て雨という過去に例のない悪天候に見舞われました」(巨人担当記者)。屋外で練習できたのは3日のほんのわずかな時間だけ。それでも新監督の船出とあって、キャンプ自体は大盛況だ。

「有名解説者や芸能人が例年より多いように感じます。松坂大輔氏や高橋由伸氏に中畑清氏、巨人ファンで知られるBE:FIRSTのLEOやKAT-TUNの亀梨和也などが訪問しました。特にLEOは日本テレビの番組収録のためだったらしく、クルーがゾロゾロと付いて動き回るので、グラウンドで練習見学中のファンが『なにあれ?』と眉を顰めていた」(スポーツ紙記者)

「笑うアベには福来たる」というキャッチフレーズを発表

 そんな巨人だが、今回、過去の巨人はもちろん、球界でも異例の「春季キャンプのキャッチフレーズ」を発表した。それが「笑うアベには福来たる~新風の先に笑顔のSeptember~」というもの。春季キャンプ限定でこのキャッチフレーズを盛り込んだステッカーを配布し、3日からはタオルやキーホルダーなどのグッズ販売も始まった。阿部監督は記者たちに、

「うまいこと考えたなあと思いましたよ」

 と満足げに語っていた。

阪神の「アレ」をそのまま使うという説もあった…

 しかし、こんな意見も。

「『笑う門(かど)』と『笑うアベ』って、何一つ掛かってないですよね(笑)。それに、これだと福が来るのは監督だけで、選手よりも監督ファーストの姿勢が滲んでしまっている。『笑顔のSeptember』も阿部監督の現役時代の登場曲であるEarth, Wind & Fireの『September』に掛けたものですが、クライマックスシリーズがあるのは10月で、日本シリーズは10月下旬から11月まで。9月以降はどうするつもりなのか」(運動部記者)

 のっけからケチが付きまくりだが、じつはもっとトホホなフレーズになりかけていたようで。

「球団側は検討段階で、流行語大賞にまでなった阪神の『A.R.E.(アレ)』に引っ掛けて『笑うアベにはアレ来たる』というフレーズも考えていたといいます。いくらなんでも阪神に乗っかりすぎということで却下になったようですが、あまりにもプライドが無いと呆れられていました」(球団関係者)

 今オフには現役ドラフトで馬場皐輔投手、自由契約になったカイル・ケラー投手と、阪神から2人を補強し、ライバルからの連続補強は異例と騒がれた阿部巨人。グラウンド外でもなりふり構わぬ姿勢は福をもたらすか。

https://bunshun.jp/articles/-/68869