◆侍ジャパンチャレンジカップ第1回Baseball5日本選手権(4日、横浜武道館)

 道具を使わない5人制、5イニング制の男女混合手打ち野球「Baseball5」(ベースボール5)の初の日本選手権が4日、横浜で開催。ジャンク5(東京)が初代王者に輝いた。

 巨人は、元選手で現在はアカデミーで子供たちに教えている辻東倫、黒田響生、田中大輝や、女子チーム所属でベースボール5日本代表の田中美羽や長田朱也香らで編成し出場。全体練習がほとんど出来ないながらも、元プロ&現役女子野球選手の高い潜在力をみせつけた。五つ星(埼玉)との1回戦では、第1セット(S)を1―3で落としたが、第2Sを11―2と圧勝、最終第3Sも先制を許したが、5点差をひっくり返した。東京ヴェルディ・バンバータ(東京)との準決勝では9―4、3―2と圧倒したが、決勝では22年のアジア杯準優勝メンバー3人を有するジャンク5の好守と盤石な戦略を切り崩せず、ミスもあって2―7、1―5の準優勝で終わった。随所で好守をみせた辻は「徐々に慣れてきましたが、最後の相手は強かった。準優勝で悔しく終わりましたが、みんなで出し切れて良かった」と振り返った。

 ベースボール5と女子野球を両立していた田中美が昨年初め、辻に持ちかけて結成。「さすが元プロだけに、守備はピカイチ。身のこなし方がめちゃくちゃうまい」と田中美は明かす。辻も、最初はスライディングNGの上にファール、ホームランがアウトという独特のルールに戸惑い「元プロのアドバンテージがあると思っていたのですが全然違って。でも守備のベースカバーや捕って投げる動作などは経験が生かされています」と語る。

 何しろ、18年の現役引退以来となる巨人のユニホームで戦うことに、「ジャイアンツスピリットはありますから。頑張らないと」と闘志がわいた目標。アカデミーと女子野球で練習の時間帯が合わない中、個人練習や部分練習でレベルアップし、前日もジャイアンツ室内練習場で数人が最終調整して臨んだ。田中美は「悔しいけれど、ジャンク5さんは練習量が違った。でもジャイアンツとして出場出来て良かったですし、次も機会があったら、またメンバーを集めて今度は金メダルを狙います」と前を見据えた。

報知新聞社

https://hochi.news/articles/20240204-OHT1T51278.html
2024年2月4日 22時13分
スポーツ報知