日本代表が3日に行われたアジアカップ(カタール)準々決勝のイラン戦で1―2と逆転負けを喫し、決勝点となるPKを献上したDF板倉滉(ボルシアMG)に対して誹謗中傷が浴びせられる事態に発展している。

 板倉は1―1で迎えた後半アディショナルタイムに、空中戦からボールを拾ったDFカナニが抜け出しを図った際に、足を出して転倒させてPKを献上。これを決められて1―2と逆転され、日本の敗退が決定した。

 試合後に板倉は「今日の敗因は自分にあると思う。非常に申し訳なく思っています」と謝罪したが、ネット上などを中心に批判が殺到。一部では批評の域を超えて、板倉に対して心ない罵詈雑言を浴びせる事態となっている。

 板倉の公式SNSには、プレーとは関係ない人格を否定するような言葉などが次々と投稿され、誹謗中傷が深刻化。多くのファンやサポーターが「たった1試合で誹謗中傷するくらいなら応援すんなよ」「アンチ気にしないで!」と誹謗中傷する心ない声に続々と反論して板倉の心情を思いやるなど激しい論争になっている。

 今大会はGK鈴木彩艶(シントトロイデン)にプレーの批判が集中し、差別的な発言まで受けた。日本サッカー協会の田嶋幸三会長が法的措置の検討も明言するなど大騒動に発展していた。

 今後は板倉への被害が深刻化してしまうのか。誹謗中傷は決して許されない。

東スポWEB
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/291114
2024年2月4日 14:32