シンガーソングライター・杉真理 往年のシティポップがいま世界を席巻 古くならない情熱「今の人たちが感じ取ってくれている」
2/1(木) 17:00 夕刊フジ
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シンガーソングライターの杉真理=18日午後、東京都港区(鴨志田拓海撮影)
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ミスター・メロディー

人呼んでミスター・メロディー=Bシティポップの申し子は、1977年のデビューから47年を経てもなお、その勢いは止まらない。

「2023年もありがたいことに忙しかったですね。ソロは定期的にライブをやって、アルバム『STARGAZER』の40周年ライブもやったし、松尾清憲とのバンド『BOX』もやった。本も出したし、曲も書いた。よくやりましたね」

どれだけやっても、音楽への情熱が消えることはない。なぜなら、それは正直楽しすぎるから。

「だって、こんなに楽しいおもちゃはないですよ。仕事って感じがしないんですよ。むしろ恋しているっていうか。そんな感じだから、つまらなくなったことはありませんね」

そう音楽に恋しているのだ。それがカラフルなポップスの原点と言ってもいいのかも。

「音楽って、ずっと追いかけているんですよ。好きな異性のようなものです。いくつになってもタイプの女性をみたら、すてきだなって思うじゃないですか。音楽も同じ。もういいやなんて思ったことがない。それが音楽の魔法。不思議でしょ。解明できない不思議なものが、音楽にはあるんです」

台風の目の中

今、1970〜80年代の日本を彩ったシティポップの名曲たちが世界を席巻している。その中心にいるひとりだ。

「台風の目の中にいるようですよ。ライブに若い世代や外国人の方が増えたのをみると、それを実感しますね。2016年に亡くなった村田和人君の『一本の音楽』とかをライブで歌うと、外国人も一緒に歌ってるの。この景色を、村田君にみせてやりたかったなって思うんです」

あの頃のポップスがなぜ今ウケているのか。

「今、シティポップを支えている顔ぶれって、僕を含めて、あの頃は『君たち、日本じゃ売れないよ』って言われていた人たち。当時は売れるなんて思ってなくて、純粋に自分の思い描く洋楽に近づけようと頑張っていたんです。だから、日本独自の進化を遂げたんだと思います。カレーのようなものです。カレーもインドのものとは全然違う、日本独自のものになり、今では国民食になった。そんな感じかな」

当時のサウンドを今聴いても、何の違和感もないのはなぜだろう。

「情熱はすごかったから。テクニックは絶対今のほうが高い。でも、それは更新されるから、昔のものは古くなってしまいます。でも、情熱って古くならないでしょう。あの頃の上向きの気持ちを、今の人たちが敏感に感じ取ってくれているんでしょうね」

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