《記者会見をすぐやるべきだよ。『そういうことしました』って言えばいいんだよ、お笑いなんだから》

 自身の飲み会での性的トラブルを報じた「週刊文春」発行元の文藝春秋に、5.5億円の損害賠償を求める訴訟を起こし、現在、芸能活動休止中のダウンタウンの松本人志(60)。21日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」でこう話し、松本に記者会見を促したのが、ビートたけし(77)。

 たけしは、飲み会に参加した女性が渡されたとされる交通費についてもこう言及している。

《セコいよ! 3000円とか2000円とか、ふざけんなよな》

 芸能活動休止が発表された8日に、松本は自身のXに「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と投稿。しかし、「ワイドナショー」(フジテレビ系)出演は実現せず、文春報道以来、公に姿を見せていない。

「松本が慕う先輩の島田紳助さんも暴力団との交際が報じられた際、長丁場の記者会見を開き、疑惑について応答しました。紳助さんの場合、事実を認め潔く引退していますが、松本は報道されている内容自体を否定しています。そのため、会見を開いたところで旧ジャニーズのように会見が自身に不利に働く可能性もあるでしょう」(芸能ライター)


 そんな中、SNSで拡散されているのが、松本に記者会見を勧めたたけしのかつての記者会見の映像だ。

 たけしは、当時交際中とされた女性への写真週刊誌「FRIDAY」による行き過ぎた取材に激昂。1986年12月、たけし軍団のメンバーを引き連れFRIDAY編集部に殴り込みをかけた、いわゆるFRIDAY事件を起こしている。その後、傷害の罪で懲役6か月、執行猶予2年の判決が確定するまで約8カ月間謹慎している。

「当時官房長官だった後藤田正晴が『ビート君の気持ちもよくわかる』とコメントしているように、世間の論調は暴力に出たたけしも悪いが、言論の自由のもと行き過ぎた取材をしたフライデーも悪いといった空気感でした。当時40歳前後の若き日のたけしが復帰後の記者会見で滔々と語る様子が未だに語り継がれていますが、自らの行為について『手段として暴力を使ったり、たけし軍団というのを一緒に連れて行ったことにかんしては非常に反省しております』としつつも、女性を守るためにやったという自らの主張を曲げませんでした。その後のスムーズな復帰に一部からは批判の声もありました」(当時を知る女性週刊誌記者)

 たけしが会見を開いた当時とSNSのある現在、そしてトラブルの内容自体がそもそも違うという声もある。今のところ松本は記者会見は開かず、裁判で争う方針に変更はないようだ。

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