【若林豪のTHE CHANGE】インタビュー#2

THE CHANGE編集部

2024.1.27

 1965年、劇団「新国劇」に入団し、俳優人生をスタートさせた若林豪。以降、ドラマ、映画、舞台で活躍している。『Gメン』シリーズや『十津川警部』シリーズ、NHK大河ドラマ『徳川家康』『独眼竜政宗』『翔ぶが如く』など、
刑事ドラマや時代劇などに多く出演し、人気を博した。現在84歳の大ベテラン俳優、若林豪の「THE CHANGE」とは。【第2回/全2回】


若林豪 撮影/弦巻勝

 仕事は楽しかったし、けっこう女性にもモテましたね(笑)。

 でもね、あの頃の人気俳優のモテ方は、私なんか足もとにも及ばなかった。特に舞台俳優はものすごくて、毎日違った女性の家から楽屋入りするなんて強者も珍しくなかったし、
そんな俳優が舞台で見得を切ると……客席のあちこちに小さな水たまりができるほど。水たまりの正体が何かは、ご想像にお任せします。

 そんなふうに、図らずも入った俳優の世界で、ありがたいことに50年以上生きてまいりました。

 ただ、長く活動していく中で、どうしても自分と向き合わなきゃいけない問題もあるんです。そのひとつが体ですね。先日、健康診断に行ったら、あっちもこっちもガタが来てると言われました。そりゃそうです、83歳ですから。

 一番初めに自分の体、健康を意識したのは、15年ほど前に舞台で倒れたときです。

 https://futabasha-change.com/articles/-/549?page=1
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