相手をイジって笑わせるダウンタウンのファンは中高年男性が多い
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PRESIDENT Online2024/01/25 11:00

週刊文春によってお笑い界の大物・松本人志の性加害疑惑が報じられている。お笑い芸人が出演するテレビ番組をウォッチしてきたコラムニストの藤井セイラさんは「松本人志と浜田雅功が組むダウンタウンの笑いは時代遅れになりつつある。ウッチャンナンチャンが大晦日の紅白歌合戦で女性を主役にしたユニットを復活させ人気再燃しているのとは対照的だ」という――。

(中略)

■ダウンタウンの「イジる笑い」はハラスメントを内包する
1991年から97年まで続いた「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)などで、ダウンタウンは日本中の若者、子どもたちに「イジり」という概念を植えつけた。「イジってもらっているんだから、おいしい」というような、本来は芸人の楽屋だけで通用していればよい価値観を、テレビ放送という「表舞台」に提供し続けてきたのがダウンタウンだといえる。天下を取るまではそれでよかったかもしれないが、天下を取ったあとのそれは、弱い者いじめとなる。

今回の松本人志のスキャンダルも、性的行為の強要疑惑だけが非難されているのではない。後輩芸人に女性を見繕わせ、提供させていたこと、また、おそらくそういう「女衒ぜげん役」を果たすことで松本の「役に立つ」後輩芸人がテレビ出演という見返りを得ていたのではないか、という疑いが、あまりにも醜悪なため、話題になっているのである。

後輩芸人や若い女性へのイジメ(現在の視点で見ると、「ごっつええ感じ」での篠原涼子やYOUに対する行為は完全に「ハラスメント」である)を、テレビの中で演出としてやっているだけではなく、現実世界でも地続きに行っていた、しかも2023年にもなって行っていたのでは……という点に、多くの女性が「ドン引き」しているのだ。

もはやダウンタウンの「イジる笑い」は賞味期限が切れているのではないか。いじめっ子が相手を泣かせて「なんだよ。『愛あるイジリ』だろ?」と言い訳をしても、それはもう、日本の小学校では通用しない。マトモな教師なら、そんなことは通用させてはいけない、と知っている。そういう世の中なのである。

■「ジャンクSPORTS」での浜田のアスリートイジリも危うい
現に、同様に「イジる笑い」を貫いていたとんねるずは、2018年の「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)終了をもって冠番組がなくなっている。

その点では「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)の浜田の司会スタイルも、いずれ路線変更を求められるのかもしれない。ダウンタウンのかつての輝きを知らない若い世代が、うっかりあの番組を見れば、「なぜ専門分野で懸命に努力してきたアスリートを、おじさん司会者がくさしているのか」と思ってもしかたないだろう。

ターゲットである中年男性にはウケているのかもしれないが、スポーツ選手を「雑に扱う」番組に対してCM出稿することが、スポンサー企業のイメージアップにつながるのかどうか、疑問である。

ウンナンの女性へのリスペクト、犯罪とは無縁の安心感
それにひきかえ内村も南原も、おそらく相手を「イジりすぎない」のである。どちらかというと相手を「立てる」司会回しやコントをこの20年近く、ずっとコツコツやってきたのがウッチャンナンチャンなのだ。

紅白歌合戦で突然出てきたポケビとブラビがいまの小学生にも受け入れられているのは、そのメンバー構成にもあるだろう。内村と南原は、本来あのユニットを生み出した「ウッチャンナンチャンのウリナリ?」という番組の「持ち主」である。しかし、2人は音楽活動のステージにおいては、キャイ?ンのウド鈴木、天野ひろゆきとともに、千秋とビビアン・スーという女性ボーカリストを「立てる」ことに徹している。

ポケビとブラビに共通する、自分の夢をかけて輝こうとする女性を、男性たちがリスペクトし、サポートする、というトリオのスタイルは、25年の時を経て、いっそうナチュラルに受け入れることのできるものとなっていた。

また、そもそもこのユニットを構成する、ウッチャンナンチャン、キャイ?ン、千秋、そして台湾の大スターであるビビアン・スー、6名全員が、逮捕や引退、健康を損ねるということもなく、ここまで健康で芸能活動を続けてきたことがすばらしい。当時のキャスティングの精度の高さに感服するほかない。

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