1/24(水) 21:06配信
東スポWEB

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長が24日、日本代表GK鈴木彩艶(21=シントトロイデン)に対する差別発言に対して法的措置を検討する方針を表明した。

 鈴木は守護神として開幕から出場しているが、2試合で計4失点と守備崩壊の〝戦犯〟として批判の的に。さらに、22日の練習後には鈴木がSNS上で差別的な発言を受けていることを明かして大騒動になった。インドネシア戦前の公式会見では森保一監督が「われわれの大切な選手、日本の大切な選手である鈴木彩艶に人権侵害の言葉、差別的な言葉を向けた人には断固として抗議したい」と怒りをあらわにして波紋が広がっていた。

 田嶋会長は「日本サッカー協会(JFA)は2008年にリスペクト宣言を行い、暴力・暴言の根絶、人種、差別、等をしないことを宣言しました。現在、一切の妥協も許さない『ゼロ・トレランス』の姿勢でその根絶を目指しています」とした上で、こう続けた。

「現在、開催されているアジアカップ2023において日本代表は優勝を目指し、監督、選手、スタッフ、そしてJFAも一丸となって戦っています。もちろんスポーツにおいて勝敗はつきもので、いかなる結果も受け入れる覚悟で戦いに臨んでいます。それもフェアプレーの精神だと考えます。ファン・サポーターをはじめ、多くの皆さんからも熱い声援や叱咤激励をいただいています。そういった声援はチームや選手を鼓舞し、素晴らしいゲームを行う原動力にもなります」とプレーに対する批評は受け入れるとしつつ、差別発言は全くの別問題と強調する。

「その一方で、SNSにわれわれが掲げるリスペクトとは異なる差別的発言、誹謗中傷などが投稿されました。断じて許されない行為であり、JFAとして断固抗議します。差別や誹謗中傷などの心ない投稿は、個人の人権や名誉、プライバシーを脅かし、人を窮地に追い込んだり、法律に違反する行為に発展したりするなど、深刻な事態になることも少なくありません。多様性を尊重するという社会の動きに逆行することでもあり、恥ずべき行為だと考えます。JFAは人権や名誉、プライバシーなどを侵害する行為を決して容認せず、法的措置も辞さない姿勢でその根絶を目指していく考えです」と表明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c736478ab7c46ddd72b601db4cd15200ac560db4