東スポ2024年1月15日 05:00
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 負の連鎖が止まらない。退団者が相次ぐ全日本プロレスで、今度は覆面戦士・ブラックめんそーれが1月いっぱいで退団する見込みであることが明らかになった。関係者によると、契約更改の場で退団の意向を伝えたという。団体側は慰留に努めたが、最終的には本人の意思を尊重する形になりそうだ。

 Bめんそーれは2018年8月に、ブラック・タイガーⅦのパートナーとして初登場。コミカルなファイトで人気を博した。正体や出身地は不明ながら、函館市の観光大使も務めている。

 同関係者は退団理由を「石川修司と同じですよ。福田(剛紀)社長への不信感が原因の一つ」と明かす。全日本は昨秋から、オーナーでもある福田社長がたびたび現場に介入。「アクトレスガールズ」との業務提携が突然決まったことをはじめ、団体の方針が一転する状況に選手、スタッフは疑問を抱いていたという。さらに団体公式SNSには、福田社長自ら出演する動画をアップ。元日には、ちょんまげに顔を白塗りしたバカ殿様のような格好で新年あいさつを行い、コメント欄には批判的な声が殺到した。

 団体は昨年12月31日付で大森隆男とヨシ・タツが退団。全日本ひと筋だった木原文人リングアナウンサーも離れ、屋台骨を支えた石川も1月いっぱいで退団することが確実になっている。

 今月9日には福田社長から今後の方針が説明されたが、不信感は消えていない様子。別の関係者によると、選手数人が2024年の契約を保留しているという。

 14日の後楽園大会でBめんそーれは、GAORA TVチャンピオンシップの初防衛戦で立花誠吾と対戦。王座から陥落すると、立花の腰にそっとベルトを巻いて会場を後にした。波乱の年明けとなった王道マットは、どうなってしまうのか。