フリーアナウンサーの古舘伊知郎が30日までに自身のユーチューブチャンネルを更新。ダウンタウン・松本人志の性加害報道について持論を語った。

 松本をめぐっては、8年前に東京都内のホテルで複数の女性に性行為を強制したなどと週刊文春が報じている。
 古舘は、29日に放送されたフジテレビ系の「ワイドナショー 年末ゴールデン生放送SP」の冒頭で一連の話題が扱われたことに言及。東野幸治、今田耕司ら出演した吉本興業の後輩芸人について、「みんな苦しそうだった、事実関係が分からないので、言いようがないというのは分かる」と一定の理解を示した。
 その上で、一番印象的だったのは、元AKBのタレント指原莉乃が「事実であれば真相究明をしなければ」とする旨の発言をしたことを挙げ、「(松本と)接点があってもここは切り分けなきゃ、という姿勢が感じられた」と称賛した。
 今回の報道について「パーティーはやったと思うんですね。やっていないというねつ造記事が出るとは思えないので」と考察し、その上で3つのパターンがあると論を進めた。

 1つ目はコンパニオンをホテルに呼んで楽しく飲んだパターンで、「性的なこともなく帰ることもある」。2つ目は性的な行為に至ってしまった場合で、「不貞行為、不倫であるが、それはそれで別に、というぐらい」。最後のパターンは「記事にあったような行為があったのなら、許されない」と分析した。
 「女性が傷ついているなら本当に留意しなければならない」とした上で、「1や2(のパターン)ならなんでそんなに騒ぐのということもある、どのカテゴリーなのかしっかりみなければならない」と分析した。

 テレビの地上波でなかなか扱われにくい話題の理由の一つとして、「互いがステークホルダー」と各局が吉本の株主である点を提示。コメンテーターの姿勢については、「事実が分かってからコメントをするというのは逃げだと思う。『事実関係が分からないので』というのは、政治家のくだらない答弁と同じで、通用しない」と語った。

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