2023年12月24日 17時49分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/297946

 ボクシングの世界スーパーバンタム級主要4団体王座統一戦は26日に東京・有明アリーナで行われる。バンタム級に続く2階級での4団体統一を目指す世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング機構(WBO)王者の井上尚弥(大橋)が、世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)王者のマーロン・タパレス(フィリピン)と対戦。24日は記者会見が横浜市内で開かれ、火花を散らした。

 井上尚が契約するトップランク社の世界的プロモーターで、92歳のボブ・アラム氏も出席。マニー・パッキャオ(フィリピン)らスター選手の試合を手がけてきた大物プロモーターは「60年プロモートしてきて、モハメド・アリ(米国)、パッキャオらと仕事をしてきたが、間違いなく彼らに劣らぬスーパースターだ」と井上尚を絶賛した。

 井上尚の試合は世界に生配信されているため、知名度と人気は世界でもトップクラス。実力に加え「日本にボクシングの素晴らしさを伝えてくれた。その点でも誰よりも素晴らしい」とたたえた。

 2階級での4団体王座統一が懸かる一戦。世界が熱視線を注ぐ。アラム氏は「エキサイティングな試合になるだろう。ドネア(フィリピン)との最初の試合のように」と展望した。勝てば史上2人目の偉業。井上尚は自らの拳でさらに価値を高める。(丸山耀平)