台湾中央通信社のハンス・リン記者が報じた大谷の数枚のプライベート写真と記事が波紋を呼んだ。同社は「大谷が愛犬を連れてクリスマスの雰囲気を楽しむ。台湾人駐在員が偶然出くわす」との見出しを取って、大谷がクリスマスパーティーに参加している様子を数枚の写真と共に報じた。

同通信社によると台湾人駐在員がニューポートビーチのバルボア島で行われたクリスマスボートパレードを楽しみにきたところ、偶然にも、ある家の2階のバルコニーに現れた大谷と愛犬「デコピン」、通訳の水原一平氏の姿を見つけた。

今年で115回目を数えるクリスマスボートパレードは、クリスマスイルミネーションで飾られた船が展示されるほか、周囲の家々もクリスマスの雰囲気で彩られ観光客を魅了する有名なイベントとなっているそうだ。

そのパレードを見にきた南カリフォルニアに5年間住んでいる台湾人駐在員は、ある家のバルコニーをたくさんの通行人が見ているのに気付いた。通行人のほとんどがクリスマスイルミネーションを見ているのに、その人たちは、ある家の2階のバルコニーを見上げているため「普通ではない」と感じたという。

この駐在員が、そこにいるのが大谷だと認識するための重要な要因になったのが、ドジャースの入団会見で「デコピン」と名前の明かされた愛犬の存在だ。

「最初に犬を見たのですが、犬を抱いたアジア人の男の子が大谷選手に少し似ていることがわかりました」

その駐在員は、まだ確信が持てなかったが、通訳の水原氏や、入団会見に参加していた代理人のネズ・バレロ氏の姿も確認して、それが本物の大谷であることを確信したという。

大谷が現れた家は、海の見える最前列にあり2階のバルコニーからは海上を行き交う船のパレードを眺めることができた。 観客は家の前の堤防に座って海のパレードを眺めていたが、めざとい通行人たちが、大谷の姿をバルコニーに見つけ「あれは大谷翔平じゃないか?」とざわついていたという。

その駐在員は、同通信社に「大谷はとても若く見えたので、彼が高校生というあだ名で呼ばれるのも不思議ではない」という印象を話した。

パレードが終わると大谷一行は、この家の主人らしき人物を残して立ち去ったという。

この駐在員は、エンゼルスタジアムに大谷の試合を見に行ったり、大谷の本を読んだり、最近では、大谷のドキュメンタリー番組を見たりして、目標に向かって突き進んでいく大谷の生き様に共鳴していた。その大谷を間近に見て「ファンとしての興奮に加えて励まされる気持ちになった」と感激していたという。
記事内に掲載されたのは、おそらく、この駐在員が“盗撮”した写真と推測されるが、この報道を巡ってSNSやネット上では批判の声が相次いだ。
インド系のオンラインメディア「スポーツ・キーダ」は「大谷のプライベートなクリスマスパーティーの写真がファンを激怒させる。『プライバシーの侵害をやめるんだ』」との見出しを取って、こう報じた。

「大谷がドジャースとの史上最高額となる契約を12月9日に発表してからも、この29歳の選手は、メディアから終わることなく追いかけられる対象になり続けている。しかし、少なくとも1社は踏み込み過ぎてしまったようだ」

同サイトは「この写真は大谷の興味深いプライベートを垣間見せる一方で、多くのファンが、プライバシーの場に彼らが不法に侵入したと考えている」と批判的に報じた。同サイトは、Xでのファンの怒りのコメントをいくつか紹介した。

(中略)

大谷は、シーズン中の遠征先でも、ほとんど外出することはなく、7億ドル(約1015億円)の男のプライベートはシークレットに包まれている。それだけに今回流出した珍しい写真が大きな反響を呼ぶことになったのだろう。

記事を執筆したリン記者は、これらに批判にこう反論している。
「写真は米国在住の台湾人が撮影したもので、大谷選手を意図的に撮影したものではなかった。クリスマスイベントに参加していたカメラマンは、家の中にいた翔平に偶然気づいた」、「この機会は公開されたもので、誰もがクリスマスイルミネーションの写真を撮る権利を持っていた。私の記事の要点は、翔平の夢の追求に対する写真家の心からの賞賛だ。翔平との出会いは、彼女にとって励みとなる経験だった」。決して“盗撮”ではないことを主張している。

https://www.ronspo.com/articles/2023/2023121902/
RONSPO12.19 07:14

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