年の瀬も迫り、テレビ業界もあわただしい。『NHK紅白歌合戦』のスペシャルゲストの発表をはじめ、ビッグニュースが次々と飛び込んでくるなか、もうひとつ、年末を沸かせるであろう番組の情報が飛び込んできた。

「某民放テレビ局の大晦日特番で、イチローと大谷翔平の“ビッグ対談”が放送される予定だというのです。日本からメジャーへと渡った2大スターですが、これまで、対談は実現しませんでした。初のツーショットに、その局ではいまから『これはすごい数字をとるぞ』と期待が高まっています」(テレビ局関係者)

 夢の大企画だが、実現までには険しい道のりがあったという。

「イチローが、大谷との対談に難色を示していたというのです。というのも、2023年のWBCでの大谷の活躍で、イチローの“お株”が奪われてしまったから。日本にとって、これまでWBCの象徴的シーンといえば、2009年大会決勝の韓国戦、10回でのイチローの決勝タイムリーでした。それが2023年、決勝9回裏に大谷がマイク・トラウトから奪った三振で、記憶を塗り替えてしまったのです。

 2023年大会以降、イチローは極端にマスコミの前に出ることを避けはじめました。2023年のメジャーリーグのオールスターは、イチローが長くプレーしたマリナーズのある、シアトルで開催されました。本来なら、試合前に紹介される地元のレジェンドのなかにイチローがいるはずなんですが、なぜか球場に姿を見せることはなかったのです」(同前)

 しかし「大谷という大スターを敬遠する理由は、それだけではない」と語るのは、イチローを第1期マリナーズ時代から知るベテラン記者だ。そもそも、イチローが現在、日本のメディアに出演することはほとんどない。これには、イチローのメディア嫌いが影響しているという。

「イチローが渡米した当初は、MLBにそれほど日本人記者が集まることはなかったんです。ところが、イチローは開幕当初から安打を量産し、1年めで新人王とア・リーグMVPを獲る快挙を成し遂げたため、翌年あたりから大勢の日本人記者が詰めかけるようになったんです。試合後の囲み取材は、ロッカールームの自分の席でおこなわれることが多かったんですが、そうなると日本人記者であふれかえり、左右の席の選手たちに迷惑がかかってしまうことが多くありました。これが、イチローにとっては苦痛だったんですね。

 最初のころは、いろいろな記者からの質問にも答えていたイチローですが、徐々に無視するようになりました。マリナーズ時代の終わりのころなんて、質問する記者に対し『質問の意味が分からないので、ハイ、次!』と横を向いてしまうことも。それを見ていた米国人の記者は、どうやら大相撲の横綱が、多くの記者に囲まれても横を向いてボソボソと話す光景を知っていたらしく、イチローのことを『ヨコヅナ』と揶揄していましたね(笑)。しまいには、イチローに質問できる記者は特定の3人だけになっていました。

 ヤンキースに移籍して、イチローの姿勢も少しは変わってきましたが、それくらい神経質なところがあるイチローとしては、大谷を敬遠することもありうると思いますよ」

 こうした困難を乗り越えての企画成就には、大谷の“歩み寄り”があったようだ。前出・テレビ局関係者が語る。

「当然、テレビ局側からイチローへ、猛アプローチがありましたよ。しかし、最後の決め手になったのは、やはり大谷の日ごろからの誠意でしょう。

 エンゼルスがシアトルで試合があるときは、必ず大谷のほうからイチローに歩み寄り、挨拶をしていましたからね。イチローは、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターをしていますから、シアトルで試合があるときにはいつもグラウンドにいるんですよ。

 大谷はメジャーリーグの先輩で、しかも殿堂入り間違いなしのイチローを尊敬していますから。一緒に食事に行くような関係ではないようですが、大谷はイチローを慕っていますし、そうした誠意が、最終的にイチローの心を動かしたんでしょう」

 はたして、大晦日の特番ではどんな話が飛び出すのか。

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