現地時間15日、FIFAクラブワールドカップ(CWC)2023はサウジアラビアで2回戦が行われ、アジア王者の浦和レッズは北中米カリブ海王者のクラブ・レオン(メキシコ)と対戦した。

クラブW杯2023の日程・組み合わせ

主将を務める酒井が試合当日に登録メンバー入りを果たした浦和だが、全治約3カ月の長期離脱から復帰したばかりであり、この試合はベンチスタート。右サイドバックに関根が起用された以外はベストな布陣でCWC初戦を迎えた。

日本のクラブ史上最多となる3度目のCWC出場を果たした浦和は、立ち上がりから積極的な入りを見せる。開始わずか1分、エリア内右でキレのあるドリブルを見せた大久保が角度のない位置からシュートを放ち、レオンゴールを脅かす。

さらに18分、左サイドでボールを受けた小泉のロングパスに抜け出した大久保がGKコタと1対1を迎えるも、この決定機はコースを消したGKコタが足でブロック。22分には伊藤がミドルレンジから狙うも、強烈なシュートは枠を捉え切れない。

レオンの反撃は32分、カウンターからエリア内左でラストパスを受けたプラタノが左足を振り抜くも、この決定機はマリウスがスライディングブロックでCKへと逃れた。

この時間帯から徐々にレオンが試合のペースを握り、セットプレーを中心に浦和ゴールへと迫る。前半終了間際には左サイドのFKからバレイロが打点の高いヘディングで合わせたが、これは枠を外れて無得点で試合を折り返した。

後半も一進一退の攻防が続き、54分には右サイドからのFKをファーサイドでトラップした明本の折り返しを伊藤がボレーで捉えるも、これはゴール上へと打ち上げてしまう。

徐々にリズムが出てきた浦和だが、63分にアクシデントが発生。関根が足を痛めて担架で運ばれ、荻原との負傷交代を余儀なくされた。右サイドバックには明本が移り、萩原は左サイドバックに入った。

73分には大久保と伊藤を下げてシャルクと中島を投入した浦和が、攻撃のギアを上げる。迎えた78分、エリア内右でロングパスをシャルクが競り合い、こぼれ球をペナルティーエリア手前のカンテが拾って再びエリア内右のシャルクに預けると、フリーで受けたシャルクがDFに寄せられながらもゴール左へと流し込み、浦和がついに均衡を破った。

ついに先制した浦和は、81分に明本を下げて負傷明けの酒井を投入する。すると直後、ペナルティーエリア手前右で浮き球に反応し抜け出そうとしたシャルクが倒されてFKを獲得すると、ファールを冒したテシージョが2枚目のイエローカードを受けて退場。1点リードの浦和は数的優位の状況を得た。

こうなると苦しいレオン。後半はほとんどチャンスを作れず、時間の経過とともに浦和が試合のペースを握って危なげない試合運びを披露。アディショナルタイムは8分と長めに取られたが、最後までレオンの反撃をゼロに抑えた浦和が大会初戦を白星で飾り、マンチェスター・シティの待つ準決勝へと駒を進めた。

■試合結果
レオン 0-1 浦和

■得点者
レオン:なし
浦和:シャルク(78分)

https://news.yahoo.co.jp/articles/bca63712db0856db1f91b245ca8a7f18d433f451