12/11(月) 18:02配信
東スポWEB

 国立競技場のピッチが危機的状況に陥り、芝以外にもさまざまな〝欠陥〟を指摘する声が上がっている。

 9日に国立で行われたサッカー天皇杯決勝では、劣悪なピッチ状態が脚光を浴びた。ボコボコに荒れている場所が多く、その様子はまるで近所の〝草サッカー場〟。ピッチはお世辞にも一流のプロがサッカーをする状態ではなかった。SNS上ではファンやサポーターから批判が殺到し、選手たちからも不満の声が上がるなど大きな波紋を呼んでいる。

〝国立の芝〟問題が注目を集める中で、同競技場に関するさまざまな〝欠陥〟も話題になっている。

 ファンやサポーターからはSNS上で「芝もボロボロ、ピッチも遠い、スタンドも狭い、重要な試合や大会を国立で開催するの本当にやめてほしいわ。芝も変えて、トラック無くして専スタ化すれば話は別だけど。(どうせやらん)」「国立競技場の芝がひどいことになってますね。利用の大半がサッカーとラグビーなのに陸上トラックがあるから球技観戦に不向きな競技場ですが、良好な芝すら提供できないとはどういうことか? 客席も芝もダメとなると立地しか取りえがないですね」「紆余曲折あったから仕方ないかもしれないが、とにかく施設のいろいろな部分で名前負けしている。席間が狭い、とくに前席との間隔が狭いから通路から席への出入りが大変。トイレも出入口が一カ所のみの場所が多く、人流が滞ってしまう。など、とても最新の施設と思えない部分があります」と構造や客席などにも不満が噴出している。

 国立は膨大な額の建設費がかかっていることもあり、芝ひとつ満足に管理できないことを疑問視する意見も。「使わないと税金垂れ流し、頑張って稼働率上げたら芝がボロボロとか、何も良いことないな国立w」「おそらく、設計時から芝生の管理の問題が優先順位が低い状態で作られたのではないかと推測しますが、それにしてもひどすぎる」「五輪の為だけに整備されたような今の国立競技場だからねぇ。『レガシー』という名の鎧はもう既に剥がれて行っているのでしょう。負の遺産という呼び名にふさわしい状態になっていくのかな?」「そもそも、後の使い方を想定しているのなら、芝の整備にかかるお金と期間も計算済みのはずなのだよね。整備不良が言われているのなら、利用料を激安にしないとダメになるかもしれない問題にもつながるだろう」と国立を巡る〝不備〟が議論の的になっている。

 今冬はこれからも多くの競技で使用される国立競技場。ピッチを改善して名誉挽回することができるか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7111d773f7f04fa6ab14d9b72f59470433a21a8a