2023/11/27 23:27

 宝塚歌劇団が、「専門業務型裁量労働制」で働いていた演出助手の休日労働などを巡り、西宮労働基準監督署から2021年9月に是正勧告を受けていたことが、歌劇団への取材でわかった。

 歌劇団によると、演出助手は、業務遂行の手段や時間配分などを労働者の裁量に委ねる「専門業務型裁量労働制」が適用されていた。歌劇団は休日労働などについて指摘を受け、是正したという。このほかにも是正勧告を受けた事案があるとしているが、「詳細は差し控える」としている。

 9月に 宙そら 組所属の女性(25)が死亡した問題では、調査チームが公表した報告書で、女性が死亡までの1か月で118時間以上の「時間外労働」があったと指摘。西宮労働基準監督署は今月22日、歌劇団を立ち入り調査し、労務管理の実態などを調べているとみられる。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/stage/20231127-OYT1T50281/