大阪、神戸両市で23日に開催されるプロ野球・阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードについて、運営費の5億円を確保できたことが関係者への取材でわかった。個人からの寄付は伸び悩んでいるが、企業の協賛金で不足分を賄えることになったという。

 パレードは、大阪府と兵庫県、経済界などでつくる実行委員会が主催。運営費は警備費や選手らが乗る車の手配が中心になる。

今回は大阪、神戸両市の2会場で2回ずつ行われるため、人件費の高騰もあって警備会社への委託費用が大半を占めるという。大阪市で2003、05年に行われた阪神の優勝パレードでは、運営費はいずれも約1億5000万円だった。

 実行委側は「特定球団の優勝パレードに公費は支出できない」として、全額を個人の寄付と企業の協賛金で賄う計画を立てた。

 個人からの寄付については、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)サイト「READYFOR(レディーフォー)」で10月18日から11月30日まで実施。目標額は5億円に設定していたが、16日午前時点で集まったのは約8200万円にとどまっている。

 一方で、関係者によると、企業の協賛金は4億数千万円以上確保できたという。

 パレードを巡っては、25年大阪・関西万博のPRと関連づけたことで「政治利用は控えるべきだ」などと反発する声が上がっていたほか、返礼品の周知不足なども指摘されていた。

11/16(木) 15:00配信 読売新聞
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