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【ソフトバンク】山川穂高獲得へ名乗り、推定4年総額20億円プラス出来高払いの好条件提示へ

 ソフトバンクが西武から国内FA権の行使を表明した山川穂高内野手(31)の獲得に動くことが14日、分かった。

 3度の本塁打王など通算218本塁打を誇る右の大砲は補強ポイントに合致し、今オフのFA市場の目玉的存在。推定4年総額20億円プラス出来高払いの好条件で誠意を示す見込みだ。

 今季は自身の不祥事で出場17試合に終わったが、破壊力十分の打撃は得点力アップを期待できると判断。交渉解禁となる16日以降にアタックを仕掛ける。

 ソフトバンクが意中の大砲を仕留める。FA権の行使表明期限の最終日だった14日夕刻、山川が申請書類を提出した。本塁打王3回と打点王1回を誇る右の大砲は、今オフのFA市場の目玉だ。ソフトバンクは交渉が解禁される16日以降、獲得に向けて動き始める。

 山川は3月のWBCで世界一メンバーになったが、5月に強制性交容疑で書類送検され、8月末に嫌疑不十分で不起訴処分になった。西武球団は9月に入り、公式戦出場停止処分を通達。

 非公式戦の宮崎でのフェニックスリーグには出場したが、処分は解除されないまま、この日のFA宣言を迎えた。それでもソフトバンクは総合的に勘案し、獲得に動くことを決めた。


 山川は不祥事で出場17試合に終わったが、今季のソフトバンクは野手の助っ人が軒並み不調に終わるなど、手薄な右の大砲は補強ポイント。

 通算218本塁打の打力はのびしろもあり、新天地で心機一転再出発できるとの期待は大きく、誠意を示す。

 昨年は日本ハムからFA宣言した近藤を5球団の大争奪戦の末、7年総額約50億円の超大型契約で獲得した。山川にも推定4年総額20億円プラス出来高払いの好条件を提示するとみられる。


 山川は18、19年には西武の「山賊打線」の4番としてリーグ2連覇に貢献。それぞれ47本塁打124打点、43本塁打120打点と圧倒的な成績を残した。最後に本塁打はくしくも22年10月1日のソフトバンク戦。

 優勝マジック「1」で迎えた試合で、延長11回にサヨナラ2ランを打たれV逸につながった。再三苦しめられた敵の主砲を獲得できれば、大きな補強になる。ペイペイドームにはホームランテラスがあり、さらなる本塁打の増加も見込める。

 小久保裕紀監督(52)はこの日、秋季キャンプ地の宮崎で「(FA選手を)取る、取らないは球団の判断。僕は与えられた選手で勝つために最善を尽くす」と球団一任を強調。

 だが三笠杉彦取締役GM(49)は「サポートしていきます」と戦力補強を約束しており、資金面を含めた支障はない。山川は宣言残留を認めている西武を含めて争奪戦も予想されるが、同じくFA宣言したオリックス山崎福と広島西川の獲得も検討中で、全面支援する。

 「FA宣言選手」は15日に公示され、山川穂高の名前も入る。V奪回を目指すソフトバンクが、今年も大型補強に動く。