猪谷千香

2023年11月12日 09時34分

ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、ジャニーズ事務所(現・スマイルアップ)の対応が問われる中、SNSを中心に「ちびぬい」と呼ばれる所属タレントをモデルにしたぬいぐるみに対する批判が再燃している。

「ちびぬい」は2018年から公演などの企画で販売されてきたグッズで、一部のジャニーズファンに人気があり、現在もメルカリやヤフオクで高額売買されている。

しかし、過去に販売された「ちびぬい」に乳首や男性器まで表現されていたことから、2020年にはSNSで「キモい」「タレントへのセクハラ」などと批判を浴びて炎上している。当時、未成年のタレントの「ちびぬい」も含まれていた。

さらに今年、ジャニー喜多川氏の性加害問題が大きく報道されると、再びSNSでは「性加害では」「女性アイドルでやったらとんでもなく炎上する」「ジャニー喜多川とやっていることが同じ」といった声が相次いだ。

弁護士ドットコムニュース編集部が10月10日、「ちびぬい」について旧ジャニーズ事務所に取材を申し入れたところ、スマイルアップから10月17日、「ご不快な思いをされた方がいらっしゃることについて、申し訳なく思っております」という回答があった。

「ちびぬい」が企画・販売された背景には、「男性や男児の性被害が軽視されてきた社会の問題がある」と指摘するのは、『男性の性暴力被害』(集英社新書)の共著者で、臨床心理士でもある宮﨑浩一さんだ。今、どのような視点が求められているのだろうか。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

⚫スマイルアップ「商品はタレントと協議」

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