SAWADASAWADY 2023.10.26 7:45 TOPIC | TV/MOVIE

リュック・ベッソン監督による名作『レオン』(1994)が、2023年10月27日より期間限定のリバイバル上映を迎える。
殺し屋の男と孤独な少女の絆を描いた物語では衝撃の結末が訪れるが、実はその後を描く続編企画が存在していた。

しかし、企画はとある複雑な理由により、日の目を見ることがないままお蔵入りとなってしまった。
90年代後半にリュック・ベッソンと企画を主導していたオリヴィエ・メガトン監督が、2011年に米Indiewireに事情を明かしていた。

ベッソンが構想していた続編は、ナタリー・ポートマンが演じた少女マチルダのその後を描くもの。
『Mathilda』というタイトルまで付けられていた。ベッソンは続編企画を友人のメガトンに持ち込んだが、
物語では大人になったマチルダを登場させようとしていた為、ポートマンの成長を待たざるをえなかった。

その間、ベッソンは自身の製作会社EuropaCorpを創設し、プロデュースにも力を入れていく。ここで発生したのが、作品の権利問題だ。
『レオン』の権利はフランスの製作会社Gaumontが保持していたため、ベッソンは自身の会社での製作が許されなかった。

メガトンは「私たちは『Mathilda』、つまりは『レオン』の続編を作ろうと決めたのですが、いろんなことが前に進んでしまい、できなかったんです」
と当時を振り返る。「ナタリーのことや、ゴーモンのこともあって。リュックは何度も試みていましたよ」。

『レオン』幻の続編の詳細が2011年に語られたのには、しっかりと理由がある。『Mathilda』のストーリーを下敷にして作られたアクション映画
『コロンビアーナ』が公開されたのだ。メガトンが監督、ベッソンは共同脚本・製作を担当した。

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