2023-10-18 11:18ORICON NEWS

 8日に74歳で死去した谷村新司さんと親交が深かったシンガー・ソングライターでラジオパーソナリティー・ばんばひろふみ(73)が18日、 
ラジオ関西のレギュラー番組『ばんばひろふみ!ラジオDEしょー!』(毎週水曜 前10:00)に生出演し、思い出を語った。

 谷村さんとばんばは、1960年代後半に起こった関西フォークブームから台頭。ヒット曲を飛ばす一方で、大阪・MBSラジオ『ヤングタウン』や
東京・文化放送『セイ!ヤング』など深夜ラジオに出演し、“チンペイ&ばんばん”コンビとして絶大な人気を誇った。

 ばんばが訃報を聞いたのは15日、別番組の収録後だったという。谷村さんが今年3月に腸炎の手術を受けた際は「大丈夫やけど傷がふさがらへん。
傷がふさがるまでものを食べられない」と聞いていたとし、突然の訃報に「正直自分の中で受け入れられていない、その事実を」と語った。

 また、「お見舞いに行って、容態を見て危ないなとかで亡くなったなら、まだ実感としてある。誰も会ってない」と明かした。
谷村さんの美意識として「病で絶食してガリガリになるのを見せたくなかったのでは」とし、その人柄を振り返った。

 「週2回、毎週会ってた。家族といるより一緒にいる時間が長かった。思い出を語ろう思ったらね、3時間では足りない」という中で、最初に選んだのは、谷村さんが「ビニ本マニアだった」というラジオならではの秘話だった。
「(店で袋入りの)ビニ本を見て、開けられへんやん。開けられへんけど、『ばんばん、これええで』と。…ええねん」と爆笑を誘った。

 谷村さんの自宅に“隠し部屋”があったとも。「ちょっと入れや…(から部屋の)中は全部、ビニ本。2人でイヒヒ…」と楽しんだエピソードも。
「アリスが武道館でコンサートを終わって、(谷村さんが)行きつけのビニ本屋に行って店番をしていた」とも語り、「それをラジオで言ってるからおもろい。隠れてやってたら非常に陰湿。そこが彼のすごいところ」と友をたたえた。

 「語るといっぱいある」といい、リスナーからのお便りも多数。「読んでても涙出そうになる。泣きそうや」とこらえきれず、すすり泣き。
1曲目には、ばんばが所属した“バンバン”の楽曲で、谷村さんが作詞した「季節風」を流した。

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(最終更新:2023-10-18 11:28)