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2023/10/18(水) 16:16:39.18ID:BfPWt2Ys9「週刊文春」編集部 2023/10/18
9月30日午前7時ごろ、兵庫県宝塚市のマンションに住む宝塚歌劇団宙組の劇団員・有愛きい(25)が、マンション敷地内で死亡しているのが見つかった事件。
週刊文春は有愛が亡くなる前日の29日、母親に〈精神的に崩壊している……〉といった趣旨のメッセージを送っていたこと(#2)、さらに28日には、有愛は同じ宙組の上級生から「集団リンチのような目にあっていた」(宙組の生徒)ことを報じてきた。
過去に予科生が寮のバルコニーから…
さらに取材を進めたところ、5年前の2018年6月に、宝塚音楽学校に入学したばかりの予科生A子さんが、苛烈なパワハラを苦に寮のバルコニーから転落し、兵庫県内の病院の集中治療室に搬送され、全治3週間の全身打撲を負っていたことがわかった。A子さんの家族は学校側に再発防止のため保護者会の開催や第三者委員会を設置したうえでの調査を幾度も求めたが、そうした警鐘は黙殺されていた。同年末、A子さんはひっそりと退学した。
取材班が宝塚音楽学校に質問状を送ると、以下の回答があった。
公表しなかったのは、本人の人生とプライバシーを守るため
「本事案については、元生徒ご本人のプライバシーに大きく関わるため、詳細の説明は控えさせていただきますが、当時、生徒の自主性を尊重するあまり、指導の状況が十分に把握できておらず、その結果、当該予科生のみならず、全体として、生徒に過度な負担がかかる状況になっていたことについては、学校としての管理責任を強く感じております」
当時、A子さんが転落事件を起こしたことは公表されなかった。A子さんの両親は再発防止のため、事実の公表と、第三者委員会を設置しての原因解明を求めていたが、叶わなかった。この点については「ご本人のこれからの人生やプライバシーを守るため、公表はいたしませんでした」とした。
「宝塚の隠蔽体質は当時から何一つ変わっていない」
記者がA子さんの父に取材を申し込むと「あの出来事について私の口からは語ることはできません」と口を噤んだが、今回の有愛きいが辿った悲劇に話題を移すと、重い口を開いた。
「一つ言えることは、宝塚の隠蔽体質は当時から何一つ変わっていないということです」
10月19日(木)発売の「週刊文春」および10月18日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」では、5年前に起きたもう一つの「事件」の背景について詳報する。音楽学校内に蔓延っていたあまりにも根深いパワハラの闇。入学間もない予科生はなぜ追い込まれていったのか。そして、事件後の学校側の杜撰な対応についても詳報している。
https://bunshun.jp/articles/-/66482