10/11(水) 16:12 文春オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd7e417b50ab6ea02a9bd72cf9b6b79c885fbebe

 NHK大河ドラマ『どうする家康』で主人公・徳川家康を演じる嵐の松本潤(40)が、プロデューサーに指示するなどして、自身が格好良く映るように台本を書き換えていることが、「 週刊文春 」の取材でわかった。家康の台詞が書き加えられた台本を入手した。

【画像】「家康は格好良く、他の役者は目立たぬように…」マツジュンが“セリフ泥棒”したために、書き換えられた実際の台本を見る
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自身が格好良く映るように台詞や演出を変更
『どうする家康』の脚本を手掛けるのは、『相棒』(テレビ朝日系)や『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)などで知られる古沢(こさわ)良太氏。今作で描いたのは、従来の家康像とは打って変わり、“か弱きプリンス”が悩みながら戦国乱世を生き抜く姿だ。ドラマは現在、佳境に突入し、天下分け目の決戦・関ヶ原の戦いが近づいている。

「実は、松本さんはたびたび台本を“改悪”してきました」(大河関係者)

 その大半が、家康を演じる自身が格好良く映るような台詞を加えたり、逆に他の役者の印象的な見せ場を奪うような変更だったという。

 一例が、第31話「史上最大の決戦」だ。この回から髭を蓄え、貫禄が増した家康は織田信長(岡田准一)亡き後、豊臣秀吉(ムロツヨシ)との全面対決に挑んでいく。問題の場面は、清須城で作戦会議を行うシーン。元々の台本では、家臣の本多正信(松山ケンイチ)と小平太(杉野遥亮)がこんな会話を繰り広げていた。

松本の台詞が書き加えられた台本を入手
本多「地の利を活かさねば、十万の兵とはやり合えませぬ」

小平太「榊原康政、策を献じまする!」

家康「許す」

小平太「ここは兵をひかず、前に出てはいかがかと(後略)」

 ところが、「週刊文春」が入手した台本には、以下の台詞が赤字で書き加えられている。

家康「いや、待つだけでは勝てぬ。前へ出るぞ」

 代わりに、小平太の「前に出てはいかがかと」という台詞は赤字で棒線が引かれ、削除されていた。家康のリーダーシップを強調するため、小平太の台詞を奪った形になっているのだ。実際の放送でも、松本は確かに「前へ出るぞ」という台詞を口にしている。こうした例は他にもあり、現場では「台詞泥棒」と呼ばれているという。

 NHKに事実確認を求めたところ、以下のように回答した。

「番組制作の詳しい過程についてはお答えしておりませんが、出演者とスタッフが良きパートナーとして議論を重ね、多くの方に楽しんでいただける作品になるよう取り組んでおり、ご指摘のような事実はありません」(以下ソースで