2023年10月11日 11:08

 ジャニーズ事務所元社長のジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題で、被害を訴えていた元ジャニーズJr.で俳優・橋田康(38)が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。ジャニーズ事務所が9日に発表した「被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数ある」とする声明について、自身の思いを打ち明けた。

 橋田は「僕自身、そういった申請が増えていく事は心配してた事でもあるのでここでも少し」と書き出し、この問題について言及。「個人的な意見ですが事務所も信憑性の部分(在籍、活動、関わった人など)でのある一定の線引きは必要だと考えます」と主張した。

 この問題について、「ジャニーズ事務所として組織的関与が一切無い部分での加害についてまで全面的に救済していきます。となってしまえば誰でも申請可能になってしまうんじゃないかなって」と吐露。「そうなれば本当に苦しい思いをしてきた人達がどんどん後回しにされてしまうし、時間も人員も資産も限りはあると思うので本来向き合うはずの被害者に向き合いきる前に枯渇してしまうんじゃないか」と懸念した。

 続けて「心の問題かと思いますが虚偽申請でも何とかなるかもと考えてる人がもしいたなら、どうか本当に傷を負った方々が早く1人でも救われるよう踏み止まって応援してほしいです」と呼びかけ。「また、被害者の人数より虚偽申請が上回ってしまう未来になれば本当に苦しい思いをした人が“どうせ本当の事を言っても…”に繋がってしまう。そうなった時事務所も被害者の方が怖がらないような対応をしてくれたら。と思いました」と、本当の被害者が声を上げられなくなってしまうことを危惧した。

 また「僕が偉そうにこんな事言うの変かもですが 僕より全然苦しい思いしてる人が沢山いるのかもしれないなって思うと心底早く前を向いてほしいなって思います」と、同じ被害に遭った人へエールも。

 最後に「嘘なのか、本当なのか その協議、審査をする時間の一部が救済に向いてくれたら確実に1人、また1人と救われる人が生まれると思います」と、事務所側に正しい対応を求めた。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/10/11/kiji/20231011s00041000213000c.html