4年に1度行われるバレーボールW杯の次回大会を巡る放映権の行方が白紙≠ノなっていることが、8日までに複数の関係者への取材でわかった。

 当大会は1977年大会から日本で実施されており、約半世紀にわたってフジテレビが放映権を独占。8日に閉幕した2023年大会も、男女日本代表戦を全試合ゴールデンタイムに生中継していた。 

 ところが、テレビ関係者によると、大会の再編案や収益の観点などを理由に見直し論が勃発。さらに以前は、フジテレビが放映権料などを全額負担していたが、今大会は国際バレーボール連盟(FIVB)のマーケティング部門として独立したバレーボールワールドと折半する形になっている。

 フジテレビの企業広報部は取材に対し「特にお答えすることはございません」と回答したものの、フジサンケイグループの関係者は「放映権に関する話は噂で聞いている」と証言。バレーボール関係者によると、大会の再編案も浮上している中とはいえ、FIVB側は、すでにフジテレビを含む複数のテレビ局とも水面下で交渉する段階まで進んでいるという。

 今大会は男女ともに連日多くのファンが来場。大会関係者から「特に男子のグッズの売れ行きがすごいです」との声も上がる一方で、現段階において黒字化は難しい模様。別のバレーボール関係者は「正直無駄遣いは多い。もっと削れるところはある」との厳しい見方を示した。

 長年フジテレビはバレーボール中継に力を入れてきたが、今後も継続していくのだろうか。

東スポWEB

https://news.yahoo.co.jp/articles/234a4e2608756c20b688d25b75ee7bbfd5c6274b