9月30日に行われたJリーグ第29節、サガン鳥栖対京都サンガF.C.後半アディショナルタイム5分、山下良美主審がオンフィールドレビューをするためにモニターに走り出した。
そこで映し出されたのはファウルを取られた京都のアピアタウィア久が、その場所を去りながら中指を立てる場面。山下主審はためらうことなくレッドカードを出し、アピアタウィアは退場になった。

(中略)

いつもピッチの上では「戦い」が行われている。そのため、時に自分の感情を止められない選手がいる。そのためひどい反則が行われ、それが試合の流れを左右することがある。

 今回はそんな選手の「モラル」が問われた、スタジアムの中の場面をいくつか紹介していこう。

■(1)選手の唾吐き

 選手が相手に唾を吐いたという場面がはっきりと画面に映し出されたことがあった。しかも最もインパクトが強い、ワールドカップ(W杯)の強豪同士の戦いでの出来事だった。

 1990年6月24日、ベスト16で対戦した西ドイツ対オランダで、西ドイツのルディ・フェラーとオランダのフランク・ライカールトは序盤から激しくぶつかり合う。そしてついに前半22分、両者は退場処分となってしまう。

 問題はここから。フェラーがロッカールームに戻っている横をライカールトは通りながら唾を吐きかけたのだ。フェラーは何かがかかったのを意識して髪に手をやるが、ライカールトはそのまま知らないふりをして追い越していった。

 これがバッチリテレビの映像として配信されてしまった。ライカールトに非難が集まったのは仕方がないが、「フェラーがライカールトに人種差別発言を行った」とも噂されている。

■(2)主審の追い回し

 試合後に選手が審判を追い回すという、とんでもない出来事が日本で起きたことがある。

■(3)怪我を意図して暴力

 相手を怪我させることのみを目的にプレーすることは、最も非難されるべきことの1つ。しかも相手の選手生命を奪いかねないプレーだとするとなおさらだ。

■(4)観客への暴力

 暴力行為はいかなる時も許されるものではないが、そのなかでも選手が観客に暴力を振るうというのは度を超えている。

■(5)試合中の差別発言

2023年4月、米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズに所属するベルギー代表ダンテ・バンゼイルがサンノゼ・アースクエイク戦でジェレミー・エボビスに向かって差別発言。6試合の出場停止を受けるとともに罰金や更生プログラムを受けることになった。

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10/7(土) 6:40配信 FOOTBALL ZONE
https://news.yahoo.co.jp/articles/0baa7f81fad86401480387684be0e25d3c549695