日本テレビは4日、「news every.」の中で、ジャニーズ事務所の性加害問題についての社内調査結果を発表した。社内調査では、週刊文春がジャニー喜多川氏による性加害を報じた1999年頃まで20年以上過去にさかのぼり、報道局の記者、ジャニーズ事務所と向き合っていた番組担当者、各部署の幹部らにヒアリングしたという。

 日テレでは、2006年に「NEWS ZERO」(当時の表記)のキャスターに嵐・櫻井翔を起用、10年からNEWS・小山慶一郎を「news every.」のキャスターに起用(14年から第一部のメインキャスターに就任、18年12月に降板)するなど、ジャニーズ事務所のタレントが報道番組に出演するようになった。

 藤井貴彦アナウンサーは「こうした中、報道するにあたって、必要以上に慎重になったケースがあったことが今回の調査で明らかになりました」と伝えた。

 具体的には「2018年に日本テレビの番組にも出演していた当時所属の男性タレントが強制わいせつの疑いで書類送検され、その後不起訴となる事件」があった際、報道の現場では、書類送検の事実をつかみ、報道の準備をしていたが、編成と報道の間で協議があり、報道幹部が「報じることに必要以上に慎重になり、結果として他者よりも放送が遅くなるということがありました」と報告された。

 当時の報道幹部は「忖度かと言われればそれは忖度だと思う」と述べたことも明かされた。男性タレントとは当時TOKIOのメンバーだったY氏を指すとみられる。

デイリー

https://news.yahoo.co.jp/articles/f58d671681dbb257c58a1e254ce765b19e1bd90d