プロ野球・阪神タイガースの18年ぶりのセ・リーグ優勝について、関西大学の宮本勝浩名誉教授は、全国で969億円の経済効果が見込まれると試算した。宮本名誉教授は「2、3年おきの優勝ではファンが慣れて盛り上がりが少ない。今回は、待ちに待った優勝で、大きな盛り上がりが期待できる」と指摘している。

 内訳は、ファンの飲食代の増加が325億円、観客動員数の増加に伴う消費増が56億円、祝賀セールなどが40億円――など。熱狂的ファンが多いとされる関西地域だけで、全体の9割となる872億円の効果を推定した。2003年の優勝時(1481億円、関西地域)には及ばないが、05年(643億円、同)の優勝や今春の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」での経済効果(654億円、全国)を上回る計算だ。

 宮本名誉教授は「スポーツにより多くの人が元気をもらうことで、日本がますます発展していくことを願っている」とした。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230914-OYT1T50249/