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9/9(土) 12:34配信

8日午前、自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」に出場中、乗用車と衝突し、心肺停止の状態で搬送された男子大学生の死亡が確認されました。乗用車は、通行規制の始まる前、すでにコースに入っていたとみられています。

死亡が確認されたのは、東京都日野市に住む中央大学の4年生、五十嵐洸太(いからし・こうた)さん21歳です。

五十嵐さんは8日正午まえ、北海道上富良野町の道道で、自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」に出場中、反対車線の乗用車と正面衝突しました。

警察によりますと、現場は、カーブが連続する片側1車線の山間路で、五十嵐さんは当時、前の集団を追い抜くため、反対車線に出ていました。

大会の運営団体は、現場のコースについて「自転車のはみ出しを禁止していた上、反対車線の車両の通行を規制していた」と説明しています。

一方、警察は、どこから、どこまで、何時から、何時まで実際に通行規制が及んでいたのか捜査中としていますが、自転車の走行車線は、富良野警察署が公式に規制、乗用車が走行の反対車線は、大会側で自主的に警備、規制していたとしています。

乗用車を運転していたのは、63歳の男性でしたが、その後の警察の調べで、乗用車は吹上温泉に向かうため、通行規制の始まる前、すでにコースに入っていたとみられることが新たにわかりました。

警察は、大会の運営団体の管理や安全対策に問題がなかったか、業務上過失傷害の疑いも視野に捜査する方針です。

この事故を受け、8日に開幕した「ツール・ド・北海道」は、10日までの全日程が中止となりました。

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