2023年9月6日 19:12

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害問題をめぐり、事務所側が7日、会見を行います。かつて、イギリスの芸能界でも「性加害」問題が起き、
加害者が死亡しているにもかかわらず、警察が“異例の捜査”を行いました。捜査によって、被害者に伝えようとしたこととは…。

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タレント、ジミー・サビル氏は、かつてイギリスBBCなどでテレビ番組の司会を務め、国民的な人気を集めていました。
また、芸能界で華々しく活躍する一方、障がい児支援など慈善事業も積極的に行っていました。

ジミー・サビル氏(2008年)
「(勲章をもらって)誰よりも驚いているよ。光栄だ」

その功績が認められ、ジミー・サビル氏にはナイトの爵位も与えられましたが、ジャニー喜多川前社長と同じように、
この世を去ってから子どもたちなどへの性加害問題の詳細が明らかになり、イギリス国内に衝撃が走りました。

被害者の多くは少女でしたが、矛先は少年にも向けられていました。
被害者の1人、ケビン・クックさんは9歳の時、サビル氏が司会を務める子ども番組に出演していました。

ケビン・クックさん
「(番組の中で)バッジが子どもたちの憧れのグッズだったんです。それで彼は私に『バッジが欲しいか』と聞いてきました。
私が『欲しい』と言うと、彼はステージから降りて私を楽屋に連れていきました」

楽屋の中は、サビル氏とケビンさんの2人きりになったといいます。

ケビン・クックさん
「私の頭や体をくまなくなでてきました。そして彼はズボンのチャックを下ろして、
(性器を)私の口に無理やり押し込んだんです。私はもがいて泣きました。永遠に続くのかと思うくらい長く感じました」

性加害の末、サビル氏はこう言い放ったといいます。

ケビン・クックさん
「『誰もお前の言うことは信じない。だからこのことは誰にも言うなよ。お前の住んでるところは分かってるんだからな』と言ってきました。
その恐怖にずっと苦しめられてきました。それから30年、40年と私は自分自身も責め続けてました」

2011年にサビル氏が死去し、

https://news.ntv.co.jp/category/international/2f23383d32b049b491c75b30cfeddd6d