ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長の性加害問題で、再発防止特別チームはジャニー氏の性加害を事実認定した。

 前編『新社長候補を独占直撃! ジャニーズが終わり「ソニーズ」になる日』でも報じたように、藤島ジュリー景子社長は退任するとみられており、同族経営を続けてきたジャニーズ帝国は新たな局面を迎えている。

 特別チームによる会見の2日前、記者は新社長候補と噂される、ソニーミュージック出身で現在はジャニーズ事務所の顧問を務める竹中幸平氏に話を聞いていた。

 ――ジュリーさんが退任された後、竹中さんが社長に就任すると聞きました。
「なるほど、はいはい。ほかのメディアの方からも聞かれたことがありますが、(社長就任は)ないです」

 ――今後はソニーの方たちが時代に合わせた経営をしていくとの話です。
「ソニーがジャニーズを、ですか。たぶんそれは何の効果もなさないでしょう。ただ単に、世の中の皆様方が、若干ほかのところに目を逸らすだけで。仮にそうなったら、タレントさんは、これをいい機会として辞めていかれるんじゃないですかね」

 ――ソニーの方の出向がかなり増えています。
「今般のことがあったから入っていたわけではないです。これまで私どもはバックヤードをやらせていただいてきました。マネジメントや制作には深く関与しておりませんし、今後も基本的にはそのつもりです。
我々はソリューションの部分で、たとえば配信やYouTubeなどタレントさんの見せ方のところで力添えさせていただくということです」

 社長就任を否定した竹中氏だが、改めてその可能性を聞くと苦笑いを浮かべながら、こう続けた。

 「僕はタレントさんに対して『新しい社長だ。よろしくね』と言うような精神性を持ってないです。やはりジャニーズのDNAを持った人がやらないと」

 ――この難局を現状の体制で乗り切れますか。
「ジュリーさんはいま、被害を遭われた方々に対し、すごく真摯に対応をされています。彼女の責任の取り方がどうなのか、僕にはわかりません。ただ、ジャニーズ事務所さんにはたくさんの人材がいらっしゃいます。僕は現有勢力で戦ってほしいと思います。社外取締役として入られた方もいらっしゃいますし」

 ――やはりジュリーさんは辞めるのですか。
「僕も『辞めるんですか』と聞けないし(笑)。辞めたら『じゃあ、誰がやるんですか』という話になります。それは存じ上げませんが、そうならないでほしいな、と個人的に思います」

 本人はトップ就任の否定するものの、竹中氏が今後のジャニーズ事務所を救うキーマンであることは間違いない。

 取材の途中、「いま一番不安なのはタレントさん、そしてファンの方」と話す姿は難局を迎えた事務所のトップに適任と見えたが。

 さらに関連記事『ジャニーズから人が逃げていく…「次に辞める」と噂される「意外な大物」の名前』では、近年退所が相次ぐジャニーズ出身者の中の「大物」に関わる背景に迫っています。
週刊現代(講談社)

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