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今季44号アーチ→緊急降板の大谷翔平に現地では心配の声が広がる 米識者は「球速が明らかに落ちていた」と指摘


 現地時間8月23日(日本時間24日)、エンゼルスの大谷翔平は本拠地で行われたレッズ戦のダブルヘッダー第1試合目に「2番・投手」として先発出場。初回に4試合ぶりとなる今季44号の本塁打を放ったが、直後の2回に緊急降板した。

 まさかのアクシデントに見舞われた二刀流スターの状態が心配される。初回は2奪三振を奪うなど三者凡退の投球を見せて上々の立ち上がりを披露。

 直後の初回裏には無死一塁の場面で1打席目が回ると、相手先発のアンドルー・アボットが初球に投じた真ん中付近の速球を完璧に捉え、打球を右中間スタンド中段まで運ぶ豪快な今季44号2ランを放った。

 打球速度は115・7マイル(時速約186・2キロ)、飛距離は442フィート(約134・7メートル)を計測。この一発でア・リーグ本塁打ランキング2位のルイス・ロベルト(ホワイトソックス)に11本差をつけ、トップを独走中だ。

 二刀流スターが放った豪快弾に、米データ分析会社『Codify Baseball』の公式X(旧Twitter)アカウントは「1年間で44本塁打は本当に素晴らしい。1年間で167人の打者から三振を奪うのも本当に素晴らしいことだ。1人の男が1年でその両方を達成するのは完全にばかげたことだ」と反応していた。

 しかし、自らのアーチで投手・大谷に2点を援護したが、直後の2回は1死を奪った際にネビン監督、水原一平通訳らをダグアウトからマウンドに呼び寄せ、そのまま緊急降板となった。

 球団は「腕の疲労」があったため降板したと発表。指名打者として名を残すこともなくダブルヘッダー1試合目を退いた。

 アクシデントに見舞われた大谷に現地では心配の声が広がっている。米メディア『The Athletic』の元記者ブレント・マグワイア氏は自身のXアカウントで大谷の球速データとともに「ショウヘイ・オオタニは打者5人と対戦して終了。全体的に彼の球速は明らかに落ちていた。それが意図的なものなのかどうか最初はわからなかったが、彼は明らかに腕の疲労とまだ付き合っているようだ」と投稿し、二刀流スターの状態を心配した。

 ダブルヘッダーの第2試合目に「2番・指名打者」で出場しており、大事には至っていないようだが、やはり疲労は心配される。今後の試合出場への影響が何事にもないことを願うばかりだ。