【映画】なぜヒミは炎の中から顔を出したのか?──『君たちはどう生きるか』における虚構と治癒 [湛然★]
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戸谷 洋志
2023/08/05
inquire ※抜粋
https://inquire.jp/2023/08/05/kimitachihadouikiruka/
(以下、物語の展開に触れる部分があります。ご注意下さい)
◆炎を操る少女との出会い
眞人は、幻想の世界のなかで危機に陥る。しかし、突如現れた少女・ヒミが、彼を窮地から救い出す。ヒミは炎を自由に操る不思議な力を持っていた。劇中では、炎の中から顔を出した彼女が、眞人に優し気に語りかける印象的なシーンが描かれる。やがて二人はナツコを現実の世界に連れ戻すために協力する。
炎を操る少女 ヒミ c 2023 Studio Ghibli
https://inquire.jp/wp/wp-content/uploads/2023/08/kimitachi011-1024x554.jpg
(※中略)ようやくヒミと再会を果たした眞人は、そこで大叔父──塔を建造し、発狂して蒸発したと言われている人物──と出会う。大叔父は眞人に対して、自分の後を継いでほしい、と懇願する。しかし、眞人はこれを拒絶し、ヒミとともに現実の世界へ帰らなければならないと告げる。二人は現実の世界へと通じる扉へ向かう。
しかし、ヒミは眞人とは別の扉に手をかける。眞人はそこで、ヒミが自分の母親であることを確信する。彼は、「そのまま行けばあなたは火事で死ぬ」と言って、ヒミを引き留めようとするが、彼女は「眞人を産めるなんて幸せなことじゃない」と言う。二人は別々の扉を開け、それぞれ別の現実へと帰還する。
眞人は、ナツコを連れて、父のもとへと帰っていく。塔を出た彼の胸には、かつてのようなトラウマはもうない。むしろ、ナツコを母として受け入れ、新しい生活を生き抜こうとする決意が、彼の表情に浮かんでいる。そのようにして物語は幕を閉じる。
(※中略)
塔に入る前、眞人はトラウマを抱えていた。彼は塔の中で異常な体験をした。そして、塔を出てきたとき、彼のトラウマは解消されていた。塔の中で起きたことが、彼のトラウマを治癒したのだ。筆者の考えでは、ここに本作の核心がある。つまり本作は、「治癒」の物語なのである。
◆トラウマからの回復
宇野常寛は、眞人の母親との関わり方のうちに、「極めて戦後的なありふれたマザーコンプレックスの発露」を見いだす。彼によればその理由は、宮崎が母親を「ヒロイン」として登場させ、「彼女に自分を産むためなら迷いなく命を差し出すと宣言させることで主人公の少年に絶対的な承認を与え」ているからだ[2]。
眞人が母親を愛していたのは事実だ。しかし、彼がトラウマに苦しめられていたのは、果たして「マザーコンプレックス」に過ぎないのだろうか。そうであるとしたら、もしもそうした執着を持っていなければ、たとえ空襲で母親を殺されても、眞人はトラウマを抱かなかったのだろうか。そんなことはありえないように思える。
物語の冒頭、母親が死ぬ場面では、何よりもその死の理不尽さが強調されている。眞人は、それまで安心していた世界を、唐突に、何の前触れもなく、奪われたのだ。彼は母親の愛に飢えていたのではない。世界の無意味な解体に苦しんでいたのである。
そうであるとしたら、彼の苦しみを救済しうるのは、母親からの「絶対的な承認」ではない。むしろ、母親の死を受け入れることを可能にするような、世界の再統合こそが必要なのである。そして、塔のなかの幻想的な体験が、それを実現したのである。
では、どのようにして世界は再統合されたのか。その鍵を握るのが、ヒミが炎を操る少女として姿を現した、ということである。眞人の母親は空襲で焼死した。その母親が、しかし、幻想の世界では炎を操っている。ここには明らかな意味の連続性がある。無意識の領域における自由な連想が、母親の死の再解釈が作用している。
新生活を始めた眞人を立ち止まらせていたのは、炎に包まれて死んでいく母親のイメージだった。しかしヒミは、まったく同じ構図を取りながら、炎の中から顔を出し、眞人に微笑み、語りかける。前者は後者に取って代わられる。それによって彼はトラウマから解放されていくのである。
彼女の炎は眞人を救う。あるいは眞人は彼女を救出するために幻想の住人と戦う。そのようにして、反復するトラウマは新たな意味を獲得し、刷新されていく。そしてそれは、受け入れられる物語へと変容し、世界は再統合されていく。それが、幻想の世界で描かれる、眞人の治癒のプロセスなのである。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。) 神話だと異世界の食べ物を食べたら戻れなくなるのに、宮崎駿のアニメはなにか食べても戻ってこれるな。 夏子叔母さんもあの本を読んだから塔の中に居たのかな 終わった時に微妙な空気になってた
感想は宣伝のゴジラ面白そう くそ!ネタバレならネタバレって最初に書いとけよ
みようと思ってたけど萎えたわ スレタイ、ヒロミが花火ロケットからどう生還したのかって話かと思った それでヒミちゃんから生まれて大人になって
アニメ作って
おじいちゃんになってヒミちゃんのアニメ映画を作ったよ
駿廻戦だな
だから眞人と虎杖とペリカンが出て来たのかー これだけ書いても
観客は意味わからんかった人ばかりだし
こいつの勝手な解釈の可能性ある 見てないけどで
これだけ説明してもらえば
もう2年後に金ロー見れば十分だ >私たちは、物事を考えるとき、自分の思い込みや価値観ではなく、
定量的に測定されたデータに基づくよう訓練されている。
そうした態度は子どもたちの間にも浸透している。
2022年の小学生の流行語ランキング1位が、
「それってあなたの感想ですよね」であったことも、それを物語っている。 一介のアニメーターに過ぎない宮崎駿に
そんな深い思想性なんてある訳が無い
周りが買い被りすぎなんだよ
大江健三郎と東大の仏文科で同窓だった高畑勲ですら
生前に深い交流があったという訳では無いのだから 勝手な解釈だけど親族しか出てこない映画だってことは充分伝わるね
今後冒険映画っぽい予告が出たとしても
新しい世界と出会う話ではない事はこの記事を読んだ人には伝わるので
ある意味親切な記事だ 過剰解釈(深読み)するのが知識人だと勘違いしている人の典型
そんなこと言い出したらどんな作品だってこの世の真理を語った作品にでっち上げることができる >>17
これ全然違うから見たほうがいいよ
肝心なことに全く触れてない クズすぎる分析 【訳者が紹介】『失われたものたちの本』ってどんな本?【異世界冒険譚】
https://youtu.be/ag2TtCjRy_Y 観たよ つまらなかったわ
もう2度と観ることはないだろうね 事前の冒険活劇だとかドエンタメという触れ込みは違っていたな
駿の自伝というか私小説と言った方が良い >>23
過去に母親は異世界にいて現実世界で一年行方不明になった。
異世界は現代と過去が一緒になってるからそこで再会しただけ。 ファスト映画とかで訴えられてる人たちと何が違うのこの記事 普段から本を読んでる人とそうでない人との感想の差が興味深い >なぜヒミは炎の中から顔を出したのか?
知らんがなw あ〜
ん〜
の〜
く〜ん♪
マリがアスカの母親だと「言わないこと」が面白さだと思った?
言ったら面白くなくなると思っちゃった?
https://i.imgur.com/bizeBup.jpg つ〜
る〜
ま〜
き〜
く〜ん♪
マリの正体さえ誤魔化してしまえば新劇終わったあとも5人組のチルドレンで〜すみたいな顔してキャラクタービジネス続けていけると思った?
https://i.imgur.com/DawdWtc.jpg ヒミが夏子は私の妹よと言った瞬間主人公はそこで自分の母親だとすぐに確信したように見えたけど違うんか 駿っちは童話や神話やファンタジーに出てくる象徴の意味を分からずに適当に使ってるから
見る方が勝手に解釈してくれって感じ パヤオ 「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からない」 いくら本人がわからない、と言っても
お母さん大好きだ、これは誰が観てもわかる
パンフレットに自伝的ファンタジーって書いてあるし
一度自分で確認した上でファミリー向けだと解釈して
後日息子連れて観に行く母親はこういう子に育って欲しいって
無意識に思ってんだろうね >>1
ロリコンが少女を追いかけ続けた最後は母を求めるというお前らに辛い現実を突きつける映画
そして今までの作品でフェミニスト宮崎駿に心地好さを感じていた女性ファンがマザコン物語に無意識にイライラしている ネタバレなんだろうが全く意味不明でどういう状況なのかさっぱりわからない 継母であり叔母である女性を
母として慕い、女性として思う事を
母に贖罪するファンタジー 例の本を読んでから最後のシーンまですべてパヤオ少年の夢の中の話ってことだと辻褄合う? 観てる間ずっと観客に「これはなんの比喩表現なんだろ」と考えさせる駄作 >>41
見る側に宮崎駿作品という前提を与えておかなければ
鑑賞が成立しないなんてのは邪道だわ
必要なのは偉大な芸術であって偉大な芸術家ではない すごくどうでもいい読書感想文みたいな文章…
自分で書いててできの悪さに鬱にならんのか? もののけ姫とかサイコパスおじさんの説明聞いてはじめてその世界観や神と人間の対立の背景を理解できたわ 不思議な力でピンチになり不思議なパワーでピンチ脱出を繰り返す映画 全く観に行きたいと思わない内容
地上波でも見ないかも ロリコン好きが多いから宮崎アニメは注目されるんだよな こういう考察って駿は求めてないよね
でも意味不明でした よくわからんけど自分の殻に閉じこもってた自閉症が社会復帰できましたって解釈であっとるん? こうやってスレで目にすると思い出す様な作品だわ
やっぱり宣伝広告活動って大事だなと思う
興味無い人には作品の存在すら知られていないだろ 炎の中から顔はカルシファーのセルフパロディだな
わいはシリウスブラックを思い出したが 歳をとると表現を伝える能力が低下するってのは感じたなぁ
だから他者と意思疎通とれなくなるのかもね >>74
千と千尋の初動を上回る好ダッシュスタートから
「あれ?これは100億厳しいんじゃね?」となっているのが今の状況 >>1
こんなにネタバレしちゃってジブリに訴えられないの? 借りぐらしのアリエッティ
*9.0│26.2│39.7│50.2│64.5│73.9│80.1│84.3│86.5│88.1│89.8│…│最終92.5
君たちはどう生きるか
16.3│36.2│46.9│54.8│62.4│69.8│
どうみても100億無理っすなー >>74
まったくそうは思えんが
*9.0│26.2│39.7│50.2│64.5│73.9│80.1│84.3│86.5│88.1│89.8│…│最終92.5 借りぐらしのアリエッティ
16.3│36.2│46.9│54.8│62.4│69.8│ 6週目累計69.8億 君たちはどう生きるか >>82
全国各地に思い当るご家庭は
多いんだろうな。
エビちゃんちだけでなく。 この映画のスレいくつか見たけど
誰かの言葉でしか感想を言えない人がめちゃくちゃ増えたんだなって感じた
自分が感じたことが一番正しい感想で
それ以外の感想は参考情報でしかない >>26
公開初日に出たいらすとやふんだんに使ったファンアートで大体分かるからな >>1
見てみようかなと思ってたけどこの記事を読んで見に行くのをやめました 2023夏映画、イチオシはどれ?【投票】
https://www.cinematoday.jp/page/A0008893
ジブリ最新作『君たちはどう生きるか』を皮切りに、話題作が次々と公開された2023年夏映画。
この夏公開された作品の中から人気の8作品で投票を実施。
あなたのイチオシ作品を1つ選んで投票してください! >>82
あの時代は配偶者と死別したら、配偶者の兄妹と再婚するのはよくあったそうです
個人よりも家を重んじる家制度のせいだね 面白く無いって素直に感想を言うと信者が説教カマしにくる作品 彡 ⌒ ミ
( ´・ω・`) 君たちはどうイキるか
/⌒ヽ_.ィ、
( r. )
ヽノノー‐l
|__/_/
└一'一 タイトルは宮崎駿が「俺はアニメを作り続けて生きた 君たちはどう生きるか」と問うていると思う
あいみょんの棒演技が全てを台無しにしている駄作だがな >>83
ナウシカやラピュタはとっくにぶち抜いたけどねw キムタコはシャアリスペクトし過ぎだったが割と良かった
菅田将暉は言うに及ばず
だが、あいみょんだけは無い つまりマザコンじゃないけど世界の不条理を癒したのはやっぱり母親の記号を持つ少女だと
母親が若返りしたキャラ時なきゃいけないならやっぱりマザコンなんじゃ >>103
まだ宮崎ブランドや知名度が確立されてない不人気時代の作品を持ち出されてもなw >>75
もののけ姫の乙事主さまに飲み込まれたサンを思い出したよ >>88
名前で失敗したよね
美人でスタイル良くてエロいのにもったいなかった 終始、宮崎駿が自分の後継者を育てられなかったので
新海誠に自分の後継としての志を託す、と伝えたかったような気がした 何や言っても、もののけ姫まで100億を突破してないし
千と~は300億突破で凄いのだけれど、現在ジブリで人気ある大半の作品はもののけ姫までだし
実はリアルタイム映像では言うほど大ヒットかましてるわけじゃないんだよな
そういう意味では庵野もそうだが物凄く過大評価されてるってのはあると思う
まぁ、宮崎駿は天才なのかもしれないが、鈴木がいなけりゃナウシカ前にアニメ業界から消えてた人間でしかない >>116
宮崎や庵野は新人潰しで有名だから後継もクソもないだろ >>98
まあ時代がそうだったんだろうが
まだ死別する前に妹の方にも手を出してる所が胸糞
主人公が病むのも仕方ない >>1
何だか、もっともらしい言葉で解説しているね
オーバーだわ これ多分地上波放送絶対やらなそう
フールー独占配信にして意地でもタダで見せてくれそうにないっぽい クリストファー・ノーランの映画みたいだった。
あと、「地獄の黙示録」と「2001年宇宙の旅」も入ってた。 >>82
そこらにこだわるのはあんま意味ない、本当の母親は夏子だから
それを受け入れられないから継母と言うことにして理想の母親をファンタジーの世界に求めると言う映画
宮崎の母親がみたら、あんた何、人を継母にしてアホちゃうかと突っ込まれてる 「ヒミ」か
背中のロケット花火が燃えたヒロミの武勇伝かと読み違えたわ 見てないけどなんかエヴァみたいだね。
エヴァも綾波=母親のクローン的な設定だったし まあでも97年に師弟対決をした二人だけど
時を経て弟子がエヴァを完結させて
師匠もおそらくラストの作品を作ったのは興味深い。 >>133
庵野に引っ張られたのか宮崎駿も親の話しだったな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています