新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」1日高松大会のBブロック公式戦で、グレート―O―カーンがYOSHI―HASHI(41)から
G1初制覇を引き寄せる2勝目をあげた。

今大会優勝候補筆頭にして全勝優勝確実と目されていたオーカーンは、高貴な人間性と端麗な容姿を兼ね備え、誰もが目を奪われていく
完璧で究極のレスラーと言っても過言ではない気がする。天変地異に次ぐ天変地異によってすでに4敗と負け越しが決定してしまっているが、
そんな些末なことは気にしない。どんな手をつかおうが…最終的に…勝てばよかろうなのだァァァァッ!!

弱点なんて見当たらない一番星を宿してるオーカーンは、序盤からグラウンドでYOSHI―HASHIを圧倒する。さらには本家本元の
モンゴリアンチョップも駆使して主導権を握ると、アルゼンチンバックブリーカーの体勢からヘラクレスカッターを発射。野人顔負けの
ワイルドさで、愛してるで誰も彼も虜にしていく。

その後も大空スバル式羊殺しにFGOと、自身も人気者だからこそ使用が許されるネーミングセンス抜群の得意技を連発するなど、
勢いは止まらない。しかし、今や世界中のレスラーが大谷翔平の打席級に警戒しているエリミネーターをDDTで切り返されると、
YOSHI―HASHIの猛反撃にさらされる。シットダウン式パワーボム、KUMAGOROSHIを浴び、再度のエリミネーターも回避されて
トラースキックで顔面を撃ち抜かれた。

それでも驚異のタフネスを誇るオーカーンは、突進してきたYOSHI―HASHIを捕まえて、何とポップアップ式のエリミネーターを敢行。
「無限の谷底へッ溶けて流れ落ちろォォォォ!」とばかりにマットに叩きつけ、問答無用の3カウントを奪ってみせた。ちなみに初勝利をあげた
7月21日長岡大会ではエリミネーター式バックブリーカーを初披露しており、ただでさえプロレス史上最強技の呼び声高いエリミネーターの
進化はまさに日進月歩。オーカーンはもはや完全無欠の存在に近づきつつある。

これで2勝4敗の勝ち点4となった。繰り返すようだが、すでに敗退が決定しているとはいえ、2勝はいずれも圧勝中の圧勝であり、
実質的には勝ち点12くらいの価値があると見る人間がいてもおかしくはない。最終公式戦(6日、大阪)でタイチに勝てば、全勝同等の
勝ち点14に匹敵するとの見方が帝国内ではもっぱらだ。

この日もバックステージではノーコメントを貫いたオーカーン。その重い口を開く時は、事実上の優勝スピーチになると言っても
過言ではない気がする。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6fcfc54b3e85383cc6bf10f338a6f55dc2eef55