日本大学アメリカンフットボール部内で大麻に関する問題が生じた疑いがあるとして、大学側が部員らからの聞き取り調査などに
乗り出したことが、日大への取材で判明した。調査の実施に伴い、アメフト部は現在、全体練習を控えているという。

アメフト部を巡っては、関係者から「寮内で大麻を吸っている部員がいる」などとの情報提供があり、大学側が調査に乗り出したとみられる。
毎日新聞が7月27日に大学に事実関係を尋ねたところ、31日に文書で回答があった。

大学は回答で、聞き取り調査の対象には部員のほか、監督やコーチ、退部者も含んでいると明らかにした。既に警察当局にも
相談しているといい「調査の結果、犯罪事実等、不適切な事実が確認された場合には、厳正に対処する所存です」とした。
7月22日には部員の保護者会を開き、これまでに確認された内容を説明したという。

1940年創部の日大アメフト部は大学日本一を決める毎日甲子園ボウルでは関西学院大に次ぐ歴代2位の優勝21回を誇り、
東の名門として知られる。だが、2018年に「悪質タックル」が社会問題化し、その後は体制を一新して再建を図っていた。

18年5月、関学大との定期戦でパスを投げ終えて無防備だった相手選手に日大の選手が背後から危険なタックルをし、
全治3週間のけがをさせた。この悪質タックルは、勝利のために手段を選ばない部の体質として批判を集めた。

部は公式戦出場停止処分となり、関東大学リーグ1部下位リーグへ降格した。

出場停止処分が解けた19年は1部下位リーグを全勝で勝ち上がり、上位リーグへ昇格した20年に同リーグを制して3年ぶりに
毎日甲子園ボウルで関学大と対戦した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/56b11b2e56cfae63f56f904b04bfb4139932aa3d