キャスターの辛坊治郎が8月1日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。文部科学省が7月31日に公表した小学6年と中学3年を対象として4月に実施した2023年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果で、中3英語の4つの技能のうち「話す」の平均正答率が12.4%だったことを巡り、「無理だ、こんな出題。ニッポン放送の入社試験より難しい」と指摘した。

文部科学省は7月31日、小学6年と中学3年を対象として4月に行った全国学力学習状況調査の結果を公表した。4年ぶり2回目となる中3の英語では「聞く」「読む」など4つの技能のうち、「話す」について初めてオンライン方式で実施されたが、平均正答率は12.4%にとどまりまった。

辛坊)英語の出題を見てみました。一言でいうと、「無理だ、こんな出題」です。

まず、英語のプレゼンテーションを聞いて理解できなければなりません。さらに、理解できたとしても、30秒で話す内容を1分で考えなければなりません。これは、ニッポン放送のアナウンサー入社試験より難しいと思います。

話す内容を1分で考えられたとしても、あまり複雑なことを考えると、30秒の英語で表現するなんてできませんよ。逆に、正答率が12.4%もあったということのほうが驚きですね。私の感覚でいうと、おそらく英検2級以上ぐらいの実力がないと無理だと思います。

この出題に答えられるだけの英語力を中学3年で身につけられていると、文部科学省の役人は本気で思っているのでしょうかね。このニュースを伝えるメディアの見出しだけを見ると、最近の子供はばかになっているという印象を持ってしまいます。しかし、出題を改めて検証すると、無茶だと私は思います。

この出題に答えられるだけの英語教育をしているのであれば、大したものです。しかし、少なくともわれわれが中学で受けた英語教育では全く歯が立たないですね。私は1年間、アメリカで暮らしていますが、それでもこの出題はかなり難しいと思います。「日本語で回答しろ」と言われても、かなり考えてしまいます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6e72f8a022870e11094ddb95dd48e314a0338ee1