7/29(土) 20:05配信

THE ANSWER
世界水泳福岡・競泳
池江璃花子【写真:ロイター】

 世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は29日、競泳の女子50メートルバタフライ決勝が行われ、池江璃花子(横浜ゴム)が25秒78の7位だった。2017年大会以来6年ぶりに個人種目で日本代表入り。当時以来の決勝だった。レース後には涙。観客に感謝し「まだまだあきらめずこの先も頑張っていきたい」などと語った。金メダルは24秒77のサラ・ショーストロム(スウェーデン)。

 入場から盛り上がりは最高潮だった。名前をコールされた入江。完全ホームの大声援に微笑み、両手を挙げて応えた。スタートから一番最初に浮き上がる。先頭のサラ・ショーストロムを追った。結果は7位。帰ってきた世界の舞台をかみしめた。プールから上がると、一礼。両手も上げて観客に感謝し、場内は拍手が鳴りやまなかった。

 レース後のインタビューでは涙を見せ、「メダルは狙ってなかったと言っていたが、1%でも可能性あるならメダルは狙いたかった。タイムもあまり良くなかったし、いつまで苦しむんだろうと思うが、この舞台で泳げたのは……自分にとってすごくよかったし、楽しかったし、今日、誰よりも応援されてこの舞台に立てたと思う。自分のためにレースをもちろんしたが、一番応援されていると思う。感謝の気持ちを伝えたい」と溢れる思いを口にした。

 100メートルのバタフライと自由形はともに準決勝までに敗退。それでも女子4×100メートルフリーリレー8位、混合400メートルメドレーリレー7位に入った。今大会は個人4種目、リレーも含めて11レースに出場。「体がしんどい」と漏らしていたが、100メートルバタフライ6位だった17年大会以来6年ぶりに個人種目の日本代表に入り、当時以来の決勝進出を果たしていた。

 この日午前10時47分スタートの50メートル自由形では、25秒27の全体20番手で予選敗退。レース直後から涙を流していた。久々の世界水泳での決勝レースを終えた池江は「なかなか国際大会で結果を出すのは難しいとわかり切っていることではあるけれど、ここで戦って勝つことで、自分が戻ってきたといえると思う。まだまだあきらめずこの先も頑張っていきたい」と今後についても語った。

 19年2月に白血病を公表。過酷な闘病を経て、約1年後にプールに戻ってきた。21年日本選手権は涙の4冠。東京五輪はリレー3種目に出場し、女子4×100メートルメドレーリレーで決勝進出に貢献した。昨年は世界水泳の代表権を得られなかった。今年は4月の日本選手権4冠で代表に返り咲いた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e7ccc42b65633e3b38cc2b4687ea9548811f04dd

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