米歌ブリトニー・スピアーズ(41)が5日、6月に行われたNBAドラフト2023でサンアントニオ・スパーズに全体1位で指名された仏のスター選手、ビクター・ウェンバンヤマ(19)のボディーガードから暴行を受けたと警察に被害届を出したことが分かった。
 スピアーズはSNSで声明を発表し、ラスベガスのホテルでウェンバンヤマを見かけて「成功のお祝い」を伝えようと背後から近づいて肩をたたこうとしたところ、ボディーガードから顔面をバックハンドで殴られたと主張。「トラウマになるような経験」「世間に晒されて恥ずかしい」などと述べている。
 スピアーズによると、周囲にたくさんの人がいたため肩を軽くたたいて気づいてもらおうとしたといい、殴られて倒れそうになり、顔からサングラスが外れたとつづっている。その上で、この件でウェンバンヤマやボディ-ガードらから謝罪を受けていないとも記しており、「世間の人々に模範を示し、全ての人に敬意を持って接するよう促すことが重要だと思った」と述べている。
 英デイリー・メール紙の電子版は、この瞬間を撮影した動画を公開し、この件で誰も起訴されることはないと伝えている。事件は夫で俳優のサム・アスガリと食事をするためレストランに向かっている時に起きたといい、一部始終を目撃していたアスガリは「責められるべきは、暴力行為を行ったボディーガードとそのような人物を雇った人々にある」と述べ、将来を嘱望される若者のキャリアに影を落とすべきではないとウェンバンヤマを擁護している。
 メディアの取材に応じたウェンバンヤマは、自分は前を向いて歩いていたので何が起きたのか分からなかったと主張。ボディーガードから立ち止まると人だかりができるので歩き続けるよう指示され、それに従い後ろを振り返ることはしなかったと述べ、肩をたたいた人物がスピアーズだとは知らなかったと話した。事件の後はそのまま食事に出かけたといい、後にスピアーズが殴られたと聞かされて「冗談だと思った」と述べている。
 ウェンバンヤマは7日にラスベガスで行われるサマーリーグで実戦デビューを飾ることになっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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